恐れていた事態になりました。ワクチン開発戦争では、英のAZ+オックスフォード大学のワクチンがこけ(治験で重大な副作用発生)、米のモデルナか米独のファイザー+ビオンテックの先頭争いになっていましたが、「イギリス」がそのワクチン最初のターゲットになったようです。
英当局、ワクチン数日中に承認=来月7日にも接種―報道
2020/11/29 08:14 【ロンドン時事】英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は28日、米製薬大手ファイザーと独バイオ医薬品企業ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、英国の医薬品・医療製品規制庁が数日中に緊急承認する見通しだと伝えた。政府当局者の話として報じた。12月7日に接種が開始される可能性があるという。先進国で新型コロナワクチンが承認される初のケースとなりそうだ。このワクチンは4万人以上が参加した最終段階の臨床試験(治験)で、95%の有効性が示された。ファイザーは先に、米食品医薬品局(FDA)に承認を申請すると同時に、英国や欧州、カナダ、日本、オーストラリアの規制当局にも治験データを提供していた。
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ファイザーが、自国の米でも、パートナー国のドイツでもなく、イギリス(AZ本拠地)で承認を得ようとしているのは、ドイツとアメリカの厳しい背景があるからです。ドイツではーくり返しお伝えしている通りー、コロナ対策反対が大きなうねりとなっており、ワクチン反対の声も強くなっています。またアメリカでは、国民の半数が「できれば避けたい」と、ワクチン回避の意向を示しており、現時点で「強制ワクチン」などを打ち出すと、ワクチン派のバイデン新政権に大きなダメージになるはず。
一方、イギリスは王国であり、トップダウンが通りやすく、人々が泣き寝入りしやすい国なのです(天皇を抱く日本と同じ)。それに加えて、AZはダメだけどPfやモデルナはOKというプロパガンダが、メディアだけでなくネット上でも広まっていました。
たとえばこれ↓。
「アストラゼネカやバイエルンなどのワクチンは、本当に危険です。(ファイザーとジョンソンエンドジョンソンのワクチンは安全です。強制になったら選んでください。)」https://www.facebook.com/minmi723/posts/3188865474555356?__cft__[0]=AZVa37U-JxzKQ3RHM8f3czk7qdA8YU_YvWSZdTYh4oSPKAgvjPbcxwyn8o-9E_GfIT4u79Lg78bIsalkNtJryzTAZNgOKcFj8ZT_ROsDigZW2ZMavsDg_XDfUw0z-wav6Fg&__tn__=%2CO%2CP-R
上は山本に寄せられた情報ですが、驚きました。普通の市民が、根拠もなく「ファイザーのワクチンは安全」などと言うはずはないから、これは「その筋」のはず。そして、「イギリスの次は日本」というメッセージでもあります。・・・すべてではないにしても、日本のコロナ(対策)反対運動は注意するにこしたことはありません。
なお「95%の有効性」も、開発側のPRだということを知っておきましょう。日本のメディアはこれを「事実」として、拡散していますが、海外では、専門家がすぐに、「そんな証拠なんかないじゃない」か、と厳しい批判を出しています。
下は、2日前にBMJ(ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル)編集委員のPeter Doshi氏が出した論文。
「Pfizer and Moderna’s “95% effective” vaccines—let’s be cautious and first see the full datahttps://blogs.bmj.com/bmj/2020/11/26/peter-doshi-pfizer-and-modernas-95-effective-vaccines-lets-be-cautious-and-first-see-the-full-data/
中身は追って紹介しますが、彼が求める「完全な(治験データの)透明性」は、今の段階でも求めても得られるはずはありません。だって、コロナは政治だから。完全なワクチン治験データもあるとは考えられず(あれば出すはず)、副作用についても具体的な情報は出していないなど、コロナワクチンのデータはすべて闇の中。「有効」「安全」だけをPRして市民をだまくらかし、とにかく接種実績を増やしたいというのが彼らの魂胆です。
汚染事業や戦争で最初に犠牲になるのは市民ですが、その「原因」に人々が気づくのは一番後。彼らはそのことを知っているし、目的を達成するまで、どんなウソも平気でつき、どういう政策でも実行に移すものです。・・・これは「帝国主義」経済政策の必然的ルートであり、それが地球と人類の没落まで続くというわけです。
2020.11.29