核融研、重水素実験開始

   3月7日、午後4時過ぎに重水素実験が開始され、NHK岐阜が報道したようですが、他の地域では流されなかったのでしょうか。

 

核融研で重水素使った実験開始 – NHK岐阜県のニュース

03月07日18時56分 http://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/3084160161.html?t=1488882898745

 未来のエネルギーとして注目される核融合発電の研究をしている土岐市の「核融合科学研究所」で核融合発電を効率よく行うため、重水素を超高温状態のプラズマにする実験が7日から始まりました。
 核融合科学研究所、「核融研」は海水から作る水素を反応させてヘリウムに変換する際に生じる大きな熱エネルギーで電気を作る核融合発電を研究しています。これまで、水素が反応しやすいよう超高温状態のプラズマにする実験を行ってきましたが、さらに質の高いプラズマにするために水素より質量の大きい「重水素」を使った実験が7日から始まりました。制御室には関係者およそ300人が集まり、午後4時すぎ竹入康彦所長が重水素のガスを充てんした実験装置のスイッチを押すと前にある大型モニターに重水素で作られたピンク色のプラズマが映し出されました。この実験では、ごくわずかに放射性物質のトリチウムと中性子が発生するため、核融研では実験に先だってトリチウムを酸素と反応させ水にして回収する除去装置を設置していて、竹入所長は「核融合発電を実現するために危機管理をしっかりして実験を行いたい」と話しました。この実験はことしから9年間、毎年期間を決めて続けられることになっています。

 核融研では、太陽のように2つの水素の原子が反応を起こして、ヘリウム原子に変換される際に生じる大きな熱エネルギーで電気を作る「核融合発電」の研究を行っています。今回始まった実験は、この核融合発電を効率よく行うために水素の原子より質量の大きい「重水素」を超高温状態のプラズマにして性質を調べるもので、その過程でごくわずかに核融合反応が起こり、放射性物質のトリチウムと中性子が発生するということです。核融研ではトリチウムについては酸素と反応させて水にして回収する装置を設置し、回収したものを放射性物質の処理などを行う日本アイソトープ協会に引き取りを依頼することになっていて、施設の敷地内で1年間に浴びる量はもともと人間の体内にある量の15分の1以下だとしています。また、中性子は1年間に0.002ミリシーベルトと人間が自然界で1年間に浴びる放射線量の1000分の1以下で実験を行う建屋の周りには厚さ2メートルほどのコンクリートの壁があるため外部に漏れる量はその1000万分の1だとしています

 同じ事をくり返し書いているのは、記者がこの技術をあまり理解していないせいでしょう。記者だけでなく、私を含めた圧倒的多数の市民は、「核融合」の何が問題なのか、はっきり理解している人はおらず、ほとんど本能的に「まずい」と思っているのだと思います。でも、本能は一番正しい。・・・私も小柴さん(前記事)や槌田さんら批判派の記事を読み、推進派の主張との大きな違いに仰天したのですが、それでも、この技術の全貌などとても理解できず、今、少しずつ勉強中。

 感じとして「ワクチンの科学」と同じですね。ワクチンの安全性・有効性に関する「科学的根拠」はないにもかかわらず、国もメーカーも接種を強制し、多くの副作用を出している。核融合も、実現の可能性は限りなく低いにもかかわらず、「未来のエネルギー」「夢のエネルギー」として何百億円もつぎ込まれ、これからもつぎこまれようとしている。・・・その結果は新たな核汚染。この技術はおそらく、いつまでたっても「未来のエネルギー」でとまることでしょう。その研究予算があるなら、フクイチ処理に全力を注げ、といいたい。くりかえします。科学者(特に先端研究)に良心はない。フクイチだって、科学者の責任なのです。2017.3.8

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/