6日間ほど、取材で不在でしたが、この間、神奈川県の予防接種政策への意見書及び質問状に対する「回答」が届いていました。知事ではなく、担当課長名のおそまつな返事。以下、その全文と山本の説明(赤字)をあげておきます。
「神奈川県の予防接種政策に関する意見書」の質問について回答します。
○ 予防接種研究会の委員はどのように選出されたのか。
ご質問の件につきましては、9月4日にお会いした際、既にお答えしておりますので、繰り返しお答えすることは差し控えさせていただきます。なお、神奈川県予防接種研究会は、県条例ではなく、「神奈川県予防接種研究会設置運営要綱」(以下「設置運営要綱」という)に基づくものです。
(口頭では委員選出の経過も要綱を制定した経過も、どう調べてもわからなかったということだったけど、それは文書化できません、ということ。いわば、明らかにしたくない「利害関係者の根回し」があったと言ってるようなもので、医療癒着が疑われるんだけど?)
○市民の名簿を求める根拠は何か
話し合いを行う場合、相手がどのような方なのかを互いに明らかにすることは、社会通念上、常識の範囲と考えており、個人情報の収集が目的ではありません。
(「根拠はない」と認めざるを得ない時、よくこんな言い方をしますが、根拠法もなく個人名・住所を要求するのは個人情報保護法に違反する行為です)
○ 予防接種研究会の議事録はなぜ無記名なのか
予防接種研究会は「附属機関等の設置及び会議公開等運営に関する要綱」上、懇話会・協議会等の位置づけとなっており、発言者氏名の省略又は発言内容の要約を行う議事録は当該懇話会・協議会等が選択できると規定されています。委員の自由な協議を担保するため、予防接種研究会では発言者氏名の省略を選択しています。
(委員は自分の発言内容を知られたくないし、県も知らせたくない…なんちゅう無責任・秘密主義。なのに、この密談が施策に反映されているのだから、やっぱり何らかの利権にかかわっているとしか思えません。黒い。)
○ 予防接種研究会の不透明な性格
設置運営要綱では、第1条「今後の予防接種行政のあり方を県から提案するため…(以下略)」、第2条「研究会は、次の各号に掲げる事項について競技し、その結果を知事に報告する (3)その他、予防接種に関し必要な事項に関すること」と規定されています。設置運営要綱に基づき、予防接種研究会で協議し、その内容を知事に報告した結果、県として、予防接種研究会の報告を風しん対策の施策に反映させていただきました。
(正式に諮問したわけでもないのに、背景も不透明な「研究会」の報告を施策に反映したというのは異例です。よほど圧力でもあったのか)
○ HPVワクチン被害を否定する久住委員の暴言
県では、予防接種研究会の場での委員による協議内容を尊重しています。
(ツイッターで、子宮頸がんワクチン被害者連絡会メンバーの行動を「醜悪だ」と言い放った久住氏。そんな人間を委員に選出してしまった以上、かばうしかないんでしょ)
○ 予防接種研究会の解散を求める
ご指摘のような事実は、確認ができておりません。
(子宮頸がんワクチンの危険性がアメリカなどで早くから指摘されていた事実を書いたのですが、ここはお定まりの「知らぬ、存ぜぬ」。これで接種再開に持ち込むつもりか?)
なお、これまでお答えした同趣旨の意見等に対しては、繰り返しになるため、回答はいたしかねますので、ご承知おきください。
(ここは、これ以上、同じことを聞いても答えないよ!って意味。…あのねえ、それって行政の説明責任を全部投げ捨てていることになるんですけど。これほど県民を無視し、医薬産業界にばかりスリ寄りたいのなら、黒岩氏はさっさとどこかの企業に天下りでもしたら? 少なくとも自治体の長には向いていません。黒いし、鈍すぎる。)
平成26年11月20日
神奈川県保健福祉局保健医療部健康危機管理課長 原田 潔
問合せ先 感染症対策グループ 金子、吉田 電話045-210-4791