神奈川県でもひとつ腹が立つのは、HP(保健福祉局 保健医療部 健康危機管理課)で風疹ワクチンをPRしていることです。風しんを予防できるのは予防接種だけ! という見出しは、医薬業界の宣伝文句そのもの!・・・これはまずいでしょう。
なぜなら、1994年、ワクチンの義務接種が中止され、以後、「任意接種」となったのは、まさに、この風しんを含むMMRワクチンが史上最悪の被害をもたらしたからでした。国は、当時のワクチンで無菌性髄膜炎が頻発することを知りながら、3~4年もそれを使い続け、5人の死者と2000件もの髄膜炎の被害者を生んでしまったのです。エイズ問題の構図とまったく同じで、行政と医療業界が結託するとこうなる、という典型でしたが、その過去の教訓がまったく生かされていない。おまけに、風しんワクチンは効きません。それはこの↓ケースから明らか。
昨春 風疹ワクチン接種も感染 島根の園児ら 玩具介し広がる?
2014.1.18 02:58 http://sankei.jp.msn.com/region/news/140118/smn14011802130000-n1.htm
島根県の保育園で昨春、風疹のワクチンを接種した園児らの集団感染が国内で初めて確認されたことが、国立感染症研究所と島根県の調査で分かった。風疹ウイルスのついたおもちゃなどを介して感染が広がった可能性があるという。県などによると昨年4月、風疹の予防接種を受けていない1歳男児が最初に発症。6月までに別の1~5歳の園児21人と家族7人、職員1人も感染した。後で感染した園児のうち18人は予防接種を受けており、多くは症状が軽かったという。ワクチンの品質に問題はなく、感染した園児の半数以上を1歳児が占めていたことから、県は「風疹ウイルスを含む唾液の付いたおもちゃを園児がなめ、ワクチンの効果を上回る大量のウイルスが入って感染が広がった可能性がある」と分析、「流行期に園児がおもちゃを一緒に使わないよう注意してほしい」と話している。
そりゃあ、メーカーは「ワクチンは効かなかった」なんて認めるはずがないから、「症状が軽かった」だの「おもちゃのせいだ」としているわけです。日本では、風疹ワクチンは麻しんとともに二種混合(MR)で接種されますが、いまだにMMRを使用しているアメリカでは、急性関節炎に注意を呼びかけられています(特に成人女性)。そういえば、MMRと自閉症の関係を指摘したウェークフィールド医師は、業界団体から徹底したいじめに会ったのも有名な話。今や、業界だって「副作用のないワクチンはない(=ワクチンは本質的に危険)」と公言しているのだから、行政が副作用の存在を知りつつ、「○○を予防できるのはワクチンだけ」なんてPRするのは、倫理にもとるじゃないの。2014.5.12