陸自ヘリ墜落、パイロットへのワクチン接種

 前記事「陸自ヘリ墜落、原因はワクチンかも」の続き。この件については、産経新聞の自衛隊OBの記事が注目されます。(強調山本)

陸自ヘリ事故 同型機操縦のOB 「いったい何故…」空間識失調以外の可能性を指摘 2023/4/8 沖縄県宮古島付近で6日に10人が搭乗した陸上自衛隊ヘリUH60JAが行方不明となった事故。同型機の操縦経験がある陸自OBは、「非常に信頼性が高い機体だ。いったいなぜ事故が起きてしまったのか・・・と肩を落とした。UH60JAは米ロッキード・マーティン傘下のシコルスキー・エアクラフト社製多用途ヘリを自衛隊仕様にした機体だ。同OBは「飛行に必要な機器が二重に用意されるなどトラブルへの備えがある。同型機は世界各国で採用されているが、重大な故障による事故は、これまで聞いたことがない」と解説する。当日の飛行についても「着任されたばかりの師団長が現場の状況を確認するためのものだろう。実戦を想定するといった特別に厳しい状況とは考えにくい」とみる。

 ここまではマスメディアの報道とほぼ同じ。不明2分前まで交信で異常なし 陸自ヘリ事故 周辺の空港管制で救難信号受信せずと、何の異常もなかったのだから、関係者はキツネにつままれたような感じでしょう。そして、このOBは、後段で「空間識失調」という言葉を持ち出しています。

 過去の航空機事故では、パイロットが機体の姿勢を錯覚する「空間識失調」に陥ったことが原因となったケースもあった。錯覚は気象条件などから水平線や地平線が確認できない場合などに起きがちで、このOBも飛行中に軽い空間識失調に陥ったことがあると明かす。事故防止策として重要なのは、計器類に基づいた操縦をするなどして自身の感覚のずれを直すことだ。OBは「パイロットなら誰でも経験があるはず」とした上で、「われわれ自衛官は空間識失調への対処訓練を積んでいる。またUH60JAは機体の姿勢を示す計器の視認性が高い。計器のみによる飛行訓練も積んでいた」とも強調する。「ヘリは島の近くを昼間に飛行していた。気象条件も問題なかったとみられる。陸上より難しいとはいえ、海と空のコントラスト差は認識しやすいだろう」として、空間識失調以外のトラブルによる可能性を指摘した。原因究明について「機体を引き上げればある程度の状況は分かる。それを待つしかない」「同じ自衛官として、とにかく1人でもいいから無事を祈るしかない」。

 調べると、ここ数年、自衛隊機の原因不明の墜落事故は、何件か起きていました。しかし、民間航空機ではないためかあまり注目されず、自衛隊もこそこそと幕引きしたようです(「自衛隊機事故白書」でも出すべきでは)。その間、事故原因として取り上げられるようになったのが「空間識失調」でした。2017年10月17日、浜松基地所属の陸自救難ヘリUH60Jが静岡県沖に墜落し、搭乗していた四名全員が死亡した事故でも、空間識失調が原因とされ(確証はない)、以後、それに対応する訓練が行われてきたのは事実のようです。山本が見るところ、この2017年の事故と今回の事故は、自衛隊の対応も含めてとてもよく似ている。なので、自衛隊はそのうち「空間識失調」原因説を持ち出すだろうと考えていましたが、この記事はそれを事前に打ち消しているので、別の原因を持ち出すか、「原因不明」とするかでしょうね。

 で、本題に戻ります。欧米ではパイロットに対するコロナワクチン接種は2021年初めから実施されており、飛行に危険をもたらすとして大きな反発を招いていました。そしてこの懸念を裏付けるように、イギリスのブリティッシュエアウェイズ(BA)のパイロット四名が相次いで死亡する事件がおきました。これが「ワクチン原因説」と結び付けられてSNSで大拡散されたため、BAは四人の死亡を認める声明↓を出しています。でもそこでは、「ソーシャルメディアで推測されているような事実はない」とする一方、死因には言及せず、「ワクチン」という言葉さえ持ち出していません。

 また、パイロットへのコロナワクチン接種は、2020年12月12日に、FAA航空宇宙医学局(AAM)が許可しています。AAMは、ファイザーワクチンが臨床試験中であることも、安全性に問題があることも知っていたので、毎回の接種後48時間は飛行や管制などの業務は行わないとの条件付きで接種を認めたのです(その後、相次いで他のワクチン接種も認める)。

 しかし、ワクチン推進側にはそれでは物足りない。2021年後半から、すべての民間企業・政府職員に対する接種強制の動きが強められ、反ワクチンの論説は、「ファクトチェッカー」が片っ端から抑え込んだのです。すでにワクチン接種を拒否する医師は免許をはく奪され、職場から追い出されるという事例がいくつも起きていました。「仕事(収入)かワクチンか」を迫られる中で、市民は反対に立ち上がれません。・・・実際は、仕掛け側は、あらゆる業界で、ヒトに代わってAIを使う予定でいることは間違いなく、反対するしかないのですが。

 その膠着状態を打ち破ったのが、2022年1,2月のカナダで発生した「フリーダムコンボイ」によるワクチン反対の運動でした。普通の人々、しかもトラック野郎という、最も権力から遠いところにいる人々の「反乱」は、それまでじっと我慢していた多くの人々を医療専制への反対に立ち上がらせるきっかけになったのです。航空業界でも、パイロット自身が副作用の経験を語ったり、反対組織を作ったり、政府を訴えたりと様々な活動を展開中。↓の「フリーダム・フライヤー」では、何よりも「安全な空の旅」のために「医療の自由」を求めています。

こういう当たり前のことも、「抗議と闘争」なしでは得られない時代に、私たちは生きているのです。世界では、多くの人々がコロナワクチンの現実の害に気づき、それを阻止しようと動いていますが、日本ではワクチンによる副作用の事実さえほとんどの人が知らない。特に、政府軍・自衛隊は集団接種に協力したくらいだから、ワクチンに疑問など持たないでしょうが、ワクチンの本当の害が表れるのはこれから。そして、社会から健康な人が消えてしまった後、軍隊はいくらでもAIに置き換えられるのです。2023.4.9

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/