10月11日、大阪市で「セシウム実験焼却」

 大阪市による、がれき焼却時の放射性物質の測定方法に関する実験の日程が決まりました。がれき広域処理に関し、議会の付帯決議に答えたものです。
 時間:平成24年10月11日(木)9時から…一般の見学は不可、ライブ配信の予定
 場所:大阪市立環境科学研究所 大阪市天王寺区東上町8-34

 具体的にはこういう↓手順になっているそうです。
 放射性物質の測定方法に関する確認について
1.概要
 ごみ焼却工場から排出される排ガス中の放射性物質濃度の測定については、環境省から『放射能濃度等測定方法ガイドライン』等が示されています。このガイドライン等による排ガス採取のサンプリング方法において、特にガス状のセシウムの挙動がどのようになっているのか、実際の測定方法と同様の実験装置を用いて確認を行います。
2.確認方法
 試薬の塩化セシウムを、環状電気炉を用いて加熱し塩化セシウムを気化させて、ガイドライン等に示された排ガス採取装置に吸引させます。排ガス採取装置には、蒸留水を入れた吸収びんを3本つないで、それぞれの吸収びんの捕集割合を調べます。
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/cmsfiles/contents/0000186/186072
/kakuninnaiyou.pdf

 単一の試薬による調査であること(実際の廃棄物は超雑多、成分も複雑)、スケールアップの問題(実験結果がそのまま現実の工場に当てはまらない)、機種の違い(実験は電気炉だもんね)など、ここですでに問題山積。結果がどうあれ、現実の試験焼却に行くにはまだいくつもの「付帯決議をクリアしなければならないので、大阪市はちゃんと約束を守ってよね。2012.10.7

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/