鮫川焼却炉、ふんじん爆発

  環境省が指定廃棄物サイトで、鮫川村の事故をこっそり発表していました。事故翌日はなかったから、批判されてあわてて出したもよう。・・・その表現がひどい!http://shiteihaiki.env.go.jp/pdf/q5_samekawa_130829.pdf

農林業系副産物等処理実証事業の主灰コンベアからの
異音発生による仮設焼却施設の停止について
平成25 年8月29 日
環境省指定廃棄物対策チーム

 環境省が鮫川村において進めている農林業系副産物等処理実証事業において、本日14:30 頃、主灰コンベアから異音が発生したため、仮設焼却施設を停止しました。コンベアの覆いの一部が破断しましたが、焼却灰の飛散は認められていません。また、施設内及び施設周辺の空間線量率に異常値は認められていません。異音の原因については現在調査中であり、調査が終わるまで、施設の再開はいたしません。

○ 平成25 年8月29 日14:30 頃、主灰コンベア付近で大きな音が発生したため、順次停止ボタンを押し、運転を停止しました。※ 順次停止とは、順を追って機器を停止する通常の停止操作であり、安全確保に必要な機能(バグフィルター等による排ガス処理の継続等)を最後まで維持しつつ停止する動作です。
○ 主灰コンベアの覆いの一部が破断しましたが、主灰が飛散した形跡はありません。
※ 主灰コンベアは、焼却炉に残った灰を灰固型化施設に搬送するためのコンベアです。炉の運転前に稼働させる装置であり、異音発生時には、内部に灰はほとんど残っていない状態でした。
○ 施設内及び施設周辺の空間線量率に異常値はみられていません。(施設内のバグフィルタ横で0.12μSv/h です。施設入口部のモニタリングポストの数値と同程度です)
○ 仮設焼却施設の作業員にけが人はありません。
お問い合わせ先(環境省コールセンタ-)
東 京:03-6741-4535 受付時間 9:30~18:15(土日祝日を除く)
福 島:024-523-5391 受付時間 8:30~17:15(土日祝日を除く)

 「爆発音」ではなく「異音」とした時点で、事故隠しは明らか。それに「調査が終わるまで」って、普通は「原因が明らかになるまで」でしょう! また、「順次停止ボタンを押した」「主灰が拡散した形跡はない」なんて、大うそ。破断したダクトを見るとその威力がわかるし、おそらく粉塵爆発がおきたと思われます。日立と環境省はおおあわてで現場処理し、事故から5時間後、なにくわぬ顔をして「記者発表」したわけ(それも一部のルートで)。そして翌日は、フリー記者に取材させている。
 これは非連続炉で、5時までの運転だから、灰はすでに大量にたまっていたはず。もちろん、ダイオキシン値は一般の焼却炉より格段に高いはずで、この事故で、大量の放射能・ダイオキシンを含む灰が環境中に漏れ出たことは否定しようがありません。なお、このコールセンターは100%下請けなので、何を聞いてもまともな答は得られません。電話するなら本庁にね。
(今日、外出前にアップしたつもりだったのに、なぜか非公開になっていました)2013.9.2

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/