予測どおり、「高濃度放射性廃棄物を燃やしても、排ガスは安全だった」という結果が出されました。でも、環境省の「直轄事業」、測定したのも環境省が委託した島津テクノとくれば、この測定結果が「公正」だなんて、誰が思う? 独立した第三者機関に再測定させない限り、安全性は確認されません。
排ガス、セシウム未検出 鮫川・焼却施設の確認運転
2013年7月27日 http://www.minyu-net.com/news/news/0727/news2.html環境省が鮫川村青生野地域で今月から確認運転を行った放射性物質を含む稲わらなどの仮設焼却施設で、同省は26日、排ガスから放射性セシウムが検出されなかった、などとする結果を発表した。村仮設焼却炉監視委員会に報告した。同省によると、排ガス中の放射性セシウム濃度は、放射性物質が外部に放出されないよう設置したバグフィルターなどの出口で測ったところ、検出限界値未満だったという。また、施設内外の空間線量も運転前と比べ、変化はなかったという。確認運転は今月4~18日に実施。このうち、16、17の両日に1キロ当たり100ベクレル前後の低線量の牧草、18日には牧草に5800ベクレル程度の稲わらを混ぜて焼却した。同省は今後、排ガス中のダイオキシン類の分析などの結果を取りまとめ、8月上旬にも報告する予定という。(福島民友ニュース)
それにしてもひどい記事です。限界値未満を「検出されなかった」と書き、100ベクレル/kg前後を「低線量」、バグフィルターを「放射性物質が外部に放出されないようにした」、なんて、完全に環境省の安全神話をそのまま垂れ流している。いったいいつから、「バグフィルターは放射性物質をキャッチする装置」になったの? 2013.7.28
鮫川の実験焼却炉、セシウム未検出って、ほんと?
この記事を書いた人
山本節子
調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
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