高槻市、マスク着用死亡事件、その後

 2月18日、持久走をしていた小学校五年生の男児が突然死した事件がありました。マスク着用中だったことで、一部、問題になりましたが、同市はマスクとの関係は「わからん」の一点張り、メディアはまったく伝えず。母親のツイッターでの訴えをきっかけに、メディアが報道し始めたのは、事件後3か月ほどたった5月末のことでした。

「体育中はマスク不要 徹底を」…死亡児童の父訴え

https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20210530-OYO1T50002/

 大阪府高槻市立小で今年2月、5年生の男児(11)が体育の授業中に倒れて死亡した問題で、男児の父親(43)が29日、読売新聞の取材に応じた。男児は倒れる直前、マスクをつけて持久走をしていた可能性があり、父親は「体育の授業中はマスクを着けなくていい指導を徹底すべきだ」と訴えた。同小が両親に提供した資料によると、男児は2月18日午前9時過ぎ、体育の授業で5分間の持久走の終了直前に倒れた。同30分頃に救急搬送されたが、正午過ぎに死亡が確認された。男児が倒れた直後、同級生が「マスクを外したら」と声をかけたと証言したといい、教諭が駆けつけた際は、男児のあごにマスクがかかっていた。

 父親によると、男児に疾患はなく、当日朝も普段と変わらない様子だった。「活発で明るく、勉強を頑張り、友達とサッカーを楽しんでいた」と話し、「突然亡くなり、悲しみがずっと続いている」と語った。スポーツ庁は昨年5月、体育でマスクは不要との通知を出したが、「児童が希望する場合は否定しない」とし、同小も同様の指導をしていたという。父親は「子どもに判断を委ねるべきではない。運動中のマスクの危険性を広く知ってもらいたい」と話した。市教委は、マスクと死亡との因果関係は「不明」としている

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 日本の「学校」がどれだけ政府の言いなりかを示す,悪い事例です。学校という組織は、事件/事故がおきても決して責任を取らず(その前に認めることも嫌がる)、逃げきれなくなると「調査委」などを作って原因究明を丸投げーーその結果、普通、「因果関係不明」か「学校の指導に問題はなかった」という「答申」が出て終わりとなります。

 

年内にも再発防止策答申 高槻市の小5死亡事故

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 二つの記事とも「マスクと死亡の関係は不明」で終わっているのが象徴的ですね。

 山本は昨20日、「呼吸の自由を取り戻す会」メンバーと共に大阪府交渉しました。そして出席した職員(10人以上)に、マスクによる健康被害や危険性のことを認識しているか聞いたら、なんと誰一人知らなかった…(「皮膚がかゆくなる、皮膚炎ですかね」と答えたのが一人だけ)。息苦しくなることはわかっているけど、それはマスクによる低酸素症であることも、マスクによって血中二酸化炭素が高まり(高炭酸ガス血症)、死に至るということも何ひとつ知らなかった。

 地方自治体の職員はーー都道府県職員といえどもーー自分の職務以外のことは無知です。こういう連中が感染症や病気予防など「健康問題」を担当するのが間違い。

 …しかし、大阪府は「マスクによる感染防止のエビデンスはない」ことは認めましたよ。なので、各自治体の教育委員会を呼んで、「マスクを外せ」「マスクは危険だ」と教育するよう伝えておきました。この件、もちろんフォローします。

2021/8/21

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/