逗子鎌倉葉山ごみ処理広域連携で覚書?

 夏休み第2弾、で立山三山と剱岳を縦走してきました。…いやあ、のぼり甲斐があったこと。

帰るとこんな↓ニュースが。前記事 鎌倉、逗子、葉山がごみ処理で連携? (07/31) の続きですね。

 

ごみ処理連携へ覚書   2市1町で議論本格化

 逗子、鎌倉、葉山の2市1町は先月29日、ごみの可燃処理や減量・資源化などで広域連携の指針をまとめた覚書を締結した。これまで逗子と鎌倉両市で協議 していた枠組みに新たに葉山町が加わる。広域化に伴う具体的な役割分担や開始スケジュールは未定だが、今後3自治体で議論を本格化させる。覚書は、2市1町がごみの排出量削減を目指す「ゼロ・ウェイスト」の実現を基本理念とし、

【1】ごみ処理広域化の実施計画策定

【2】減量や資源化で持続可能な廃棄物処理システムの構築

【3】既存施設での共同処理の可能性検討と早期実施

【4】生ごみの減量・資源化の連携

 ――について共同で取り組むというも の。特に【3】について、可燃ごみの焼却処理は当面、名越(鎌倉)と池子の既存焼却施設を中心に行っていくとしている。覚書締結に先立って2市1町は5月 下旬に検討協議会を立ち上げており、今後事務レベルで意見交換し、各市町の役割分担や連携の開始時期などについても協議を進める。(中略) 

 この日、平井市長(逗子市)は2市1町の枠組みに先行して、葉山町との連携を2016度中にも一部スタートさせる考えを改めて示した。具体的には互いの既存施設を活用し、逗子市が可燃ごみと容器包装プラスチック、葉山町が植木剪定枝とし尿を受け入れる方向。今後説明会などを通じて市民理解を得ながら、量やコストなど の条件設定、スケジュールなどを詰めていく。逗子市は15年度から家庭系ごみ処理の有料化を、葉山町は無料戸別収集を導入したほか、家庭用生ごみ処理機「キエーロ」の普及啓発などを通じてごみ排出量抑制に努めている。その一方で、両市町とも膨らむごみ処理経費が財政を圧迫している実情があり、効率的な処理やコスト面で互いにメリットがあるとして、連携に向けた協議を進めていた。

 

 「広域化」とくれば、環境省・県の「指導」の下、交付金を目当てに大型施設を導入するのが普通ですが、この2市1町の計画はどんなシナリオで進んでいるのでしょう。鎌倉市の動向が不明なのは、水面下で進められている新焼却炉計画がかかわっているからのようです。それに、1は市民の理解もなく勝手に実施計画など策定すべきじゃないし(自治法、廃棄物処理法に違反するんだけどね)、2の「システム構築」には、ごみ発電など絶対ダメ。「ゼロ・ウェイスト」に反するから。そして3は、何をおいても既存施設周辺住民の同意が必要だろうし、4の生ごみ処理を広域でやるのもNG。基本的に家庭・共同住宅内処理がベストです。・・・そういうことを考えると、「広域連携」なんて不要だし、ましてや市民が関知しない「覚書」なんてやめろ! と言いたい。2016.8.7

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/