というわけで、急いで下のチラシを作りました。田舎の人はほんとにのんびり。誰かが何かやってくれるとでも思っているのかもしれませんが、そんなこといつまでも続かないのは、フクシマを見ればわかるでしょ? 自分の土地を自分で守る能力を失った地域は、結局、国策の犠牲になってしまうのだ。立ちあがれ、地方人」!
がれき広域処理に反対する会
黒岩知事、今度は芦名へ『漁網を埋めて』
連合町内会長役員だけに配られた、秘密の新「提案」とは
芦名へのがれき埋め立て問題はもう終わった…そう思っていませんか?
でも、国策というものはそんなに簡単に変わりません。がれき広域処理は、汚染を全国拡散し、放射能被害を平準化することによって、国とTEPCO(東電)の賠償責任から逃すのが目的。したがって、処分場があるような地域はとことん狙われます。
町内会役員は、下のような「新提案」を、こっそり知事から受け取っていました。(「取扱い注意」とは、一般社会の「社外秘」などと同じ意味です。)
連町役員会は黒岩知事と会う約束をしていた
確認したところ、連町に「新提案」を届けたのは、今度も横須賀市の職員(部長ら)でした。そして、連町は、7月26日(木曜)19:30から西コミュニティセンターで開催予定の役員会に、黒岩神奈川県知事を迎えて話し合うことも決めていました。
新提案には、「漁具・魚網5万4千トンをお願いしたい」と明記されており、知事と会えば、芦名の「協定書」の書き換えが話し合われるのはまちがいありません。町内会はこのことを、住民に知らせているのでしょうか?
がれき4割減、可燃物にもメド…それでも止めない広域処理
環境省は2012年5月、がれきの量を大幅に下方修正し、さらに6月には岩手県の可燃物の処理はほぼ目途がついた、と発表しています。それでも「広域処理」を止めようとはせず、その頃から急浮上してきたのが不燃物と漁具・魚網でした。
政府はどうしても「がれき広域処理」を進める必要があるのです。
がれきは「有害物質」の塊だったことが判明
ところが、そのがれきはクロム・ヒ素などの猛毒で汚染されていました!それを明かしたのは環境大臣本人。「たとえばヒ素とかクロムとか…ヒ素っていうのはかつて土壌汚染とかいろんな事故がありましたよね。それが周辺環境に影響を及ぼす可能性もあるんです」 「防災林に…コンクリート片、瓦、ガラス片、さらに、地域で管理をしていただけるなら流木も入れていいと判断したんです。ただしそれ以外については、安全性の面で。我々はお約束はできないと。で、クロムやヒ素というのは猛毒です」(7月5日モーニングバード「そもそも総研」細野大臣の発言を編集)
「放射能仕様」の処分場なんかない
猛毒物質を含むがれきを「埋めてはいけない」なら、その有毒がれきと渾然一体となっていた漁具・魚網だって埋められません。しかも、魚網を含むがれきには他にも、ダイオキシンやアスベスト、廃油、放射性物質も含まれており(100ベクレル/kg以下)、本来なら現地で集中管理すべき「特別管理廃棄物」です。それをわざわざ人口密度が高く、漁港に近い横須賀市の山中まで持ってくるというのは、利権だけでは考えられない異常な政策です。
芦名の廃水は公共下水道で西浄化センターに運ばれ、小田和湾で放流されていますが、放射能は水に溶け易いため、大臣の指摘通り、佐島・長井の漁業は風評ではない「実害」をこうむる可能性が高いのです。国は「ゼオライトに吸着させるから大丈夫」なんて言うでしょうが、ゼオライト実験は横浜・本牧でも失敗しており http://d.hatena.ne.jp/sakuraline/20120306/1331044619 、今の日本には、放射能を含む廃棄物を「安全に埋め立てられる」処分場はありません。
社会のルールを守らない役員会は要りません
芦名の「協定書」は地域すべての住民を対象にしており、一部の役員がその内容を勝手に変えることなどできません。このチラシでは、これまでも連町役員会による不公正な組織運営と私物化について警鐘を鳴らしてきました。しかし、彼らは「住民に情報を伝える」という、役員に課せられた最低限度のルールさえ守らず、ずっと水面下交渉を続けていたわけです。
どんなに保守的な地域でも、ことここに至れば、彼らは自ら身を引くものですが、それをしない場合、住民の力で解任しなければなりません。そうしない限り、がれきと汚染は芦名を狙い続けるでしょう。
神奈川県反がれき集会
7月24日(火) 18時30分~21時
会場 横須賀市総合福祉会館7階 第4会議室 汐入ダイエー隣http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/3010/sisetu/fc00000079.html
緊急の集まりです。どの地域の方も歓迎。がれきを止めるための情報交換しましょう。