箱根町、がれき受入説明会

  箱根町、もう「がれき説明会」をやってました。なんたる早業。黒岩、相当、あせっている。何が「一定の理解」やら。

箱根町で漁網受け入れ説明会 副町長「冷静な対応を」神奈川

2013.4.20 21:03
 東日本大震災で発生した災害廃棄物(がれき)の広域処理をめぐり、岩手県の漁網を受け入れる方針を表明した神奈川県箱根町は20日夜、搬入を予定している町第2一般廃棄物最終処分場(同町畑宿)の地元住民の理解を得るため、畑宿自治会(約50世帯)への説明を、畑宿寄木会館で開かれた自治会総会で行った。
 自治会員約30人が出席し、数馬勝副町長が「神奈川県の受け入れに反対している団体が不安をあおるビラを配布しているが、町と県を信じて冷静な対応をいただきたい」と要請。受け入れる漁網は食品の基準値と同じ放射能濃度1キロ当たり100ベクレル以下を条件とすることなどを説明した。住民からは「漁網の鉛は大丈夫か」「他の所から非難されないようにしてほしい」などの質問や要望が出された。「漁網のサンプルを少し測っても全体は分からない」といった不安も聞かれたが、町は「前に進んでいいという一定の理解を得られた」と判断、漁網サンプルの取り寄せや職員による現地調査を行う。漁網受け入れは山口昇士(のぶお)町長が8日、「被災地の復興を手伝いたい」と表明。神奈川県が「放射能は不検出」として、横須賀市の県営産業廃棄物最終処分場への埋め立てを計画していた岩手県洋野町と野田村の漁網約1100トンのうち、最大100トンの搬入を検討している。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130420/kng13042021060004-n1.htm

 「反対のチラシ」は私たちじゃありません。そうしようと思ったけど、時間がなくて…。でも、「不安をあおる」はないでしょう。前記事で書いたように、がれきは有毒物質の塊。魚網に至ってはスミチオンなど農薬類がしっかりしみこんでいるし、危険なのは事実。有毒物質が土壌を汚染し、地下水に入り、河流から芦ノ湖に染み出すことを想像してほしい。

 
 隣接自治会わずか50世帯、そこが県に目をつけられた理由でしょうが、観光と自然景観でもっている地に、汚染物質を受け入れてはいけません。「冷静な対応」というなら、原発にからんで政府がどれだけウソをつきまくったか、岩手県がいかに情報統制してきたか…などから判断するしかないけど。もちろん「受入ノー」で。
 今日、午後1時半から神奈川県庁で対行政交渉します。箱根の方も参加して。
2013.4.24

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/