神奈川県のHPVワクチン医療補助

 いよいよ、HPVワクチン被害者に神奈川県が「全国初」の医療費給付を始めるようです。これによって、ワクチン大好き知事の下で「積極勧奨」してきた罪を不問にしてほしいとの思惑も感じますが、その前に「HPVワクチン接種中止を」という意見書でも出さんかい。だって、今の被害の始末もできないでいるのに、メーカーはすでに9価の新型HPVワクチンを売り出しているんだから。
 

子宮頸がん予防ワクチン接種後の医療費等の給付を開始します


平成27年7月31日 記者発表資料
  県では、子宮頸がん予防ワクチン接種後に何らかの症状に苦しむ方に対する支援として、都道府県で初めて医療費等の給付を行います。8月3日より受付けを開始しますので、予防接種を受けた市町村へご連絡ください。

1 給付対象者:次の全ての項目に該当する方が対象です。
(1) 県内市町村が実施する子宮頸がん予防ワクチン接種を受けた方
(2) 接種後に原因が明らかとならない持続的な痛みやしびれ、脱力、不随意運動等の症状があり、日常生活に支障を生じている方
(3) 接種後の症状について、8月3日以降に神奈川県にご相談いただいた方
2 給付対象医療機関 
 医療費及び医療手当の給付は、次の医療機関での医療が対象となります。
(1) ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関
(2) 厚生労働省「慢性の痛み対策研究事業」の研究班に属する医療機関
(3) その他の専門医療機関【(上記(1)及び(2)から紹介を受けた医療機関】
(厚生労働省ホームページ参照) http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/medical_institution/dl/medical_institution.pdf
3 給付額
(1) 医療費の自己負担分【上限なし】
(2) 医療手当(月額・定額)
ア 通院(3日未満)34,000円 (3日以上)36,000円
イ 入院(8日未満)34,000円 (8日以上)36,000円
ウ 同一月に通院・入院36,000円
(3) 給付対象期間:給付対象医療機関で接種後の症状に対する医療を受けた日から平成28年3月31日まで
4 給付申請までの流れ
(1)予防接種を受けた市町村の窓口へご連絡ください。
(2)市町村が接種等を確認のうえ、県の問い合わせ窓口をご案内します。
(3)県では医師や保健師などの専門医療職が健康相談をお受けします。
(4)申請書等の所定の書類を提出いただき、審査のうえ、医療費等を給付します。
5 給付に関するお問い合わせ
    電話番号  045-210―5990 (直通)
    受付時間  平日 10時00分から16時00分
 (問い合わせ先)神奈川県保健福祉局保健医療部健康危機管理課 
    課長  芝山  電話 045-210-4790

 でもね、この医療費給付はほとんど違法のシロモノなのです。だって、HPV接種事業を行ったのは県ではなく、市町村なんだから、本来、市町村が「救済」しなければなりません。予防接種法15条には、ちゃんと、こう↓書いてある。

第十五条

 市町村長は、当該市町村の区域内に居住する間に定期の予防接種等を受けた者が、疾病にかかり、障害の状態となり、又は死亡した場合において、当該疾病、
障害又は死亡が当該定期の予防接種等を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、次条及び第十七条に定めるところにより、給付を行う

 だから、都道府県が費用を負担するのは、正当性も法的整合性も合理性もないわけ。
 でも、法律通りに市町村にHPV被害の救済を命じると、どの市町村も怖がってワクチン接種事業を中止しかねず、そうなると医薬業界が困る。それで、県が助け船を出したわけですね。
 こんな簡単なごまかしを誰も指摘しない・・・市町村職員に至っては、法律なぞ読まないので、「国と県が被害を保障してくれるなら、ま、いっか」と、今後も平然と毒物注射を続けることでしょう。
 なお、この治療にあたる協力医療機関は、県内では以下の七ヶ所ですが、いずれもワクチン推進機関では?

聖マリアンナ医科大学病院産婦人科
      川崎市宮前区菅生2-16-1 ☎044-977-8111(代表)
昭和大学横浜市北部病院ペインクリニック外来
      横浜市都筑区茅ヶ崎中央35-10 ☎45-949-7150(初診受付)
昭和大学藤が丘病院産婦人科
      横浜市青葉区藤が丘1丁目30番地 ☎045-971-1151(代表)
横浜市立大学附属病院小児科
      横浜市金沢区福浦3-9 ☎045-787-2800
北里大学病院麻酔科ペインクリニック・緩和ケア外来
      相模原市南区北里1-15-1  ☎042-778-8111(代表)
北里大学東病院精神神経科
      相模原市南区麻溝台二丁目1番1号 ☎042-748-7605
東海大学医学部付属病院麻酔科ペインクリニック外来
      伊勢原市下糟屋143 ☎0463-93-1121(代表)

 それに、原因も不明、因果関係も認めていないのに、いったいどんな治療を行うのでしょう? 私は、被害者のお嬢さんたちが、「治療法開発」のための新たな実験台にされるのではないかと、むしろそちらの方が心配です。日本の医学会は、海外で培われてきた「キレート療法」や「代替療法」を悪者扱いにしているので、おそらく薬物療法・放射線療法を多用するしかなく、症状が軽快するとは思えないのですが。2015.8.8

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/