石原都知事、それでも原発は必要

 福島第一原発から漏出したヨウ素131やセシウム137は、地球を一回りして(実際にはすでに何回りもしている)中国にも到達しました。中国環境保護部は29日、国内各都市の各観測地点での数値を発表していますが、なぜかチベットのラサがなぜかとびぬけて多い。① 観測されたのはごく微量で、健康被害をもたらすレベルではないとしていますが、今後を思えば安心できません。
 放射性物質はアメリカ(15州)、フィンランド、アイルランド、フランス、スエーデン、スイス、ロシア、韓国、フィリピン、ベトナムなどでも観測されており、いずれ日本発の放射能は、地球全体をすっぽり汚染することでしょう。しかも、恐れられていたプルトニウムも発見されています。これは炉心内部の損傷を意味していますが、ヒバクの恐れがあるため、誰もそれを修理できないのです。
 プルトニウム239の場合半減期は2万4千年、ウラン235になると半減期は7億年と天文学的な数字であり、汚染はほぼ永久に続くわけです。つまり、今後の世界は「フクシマ」前、あるいは「フクシマ」後で、大きく変わらざるを得ないのです。原爆を恐れた日本が、同じ技術コンセプトをもつ原発を受け入れたという矛盾が、結局こんな最悪の結果を生んでいるわけ。私は他国の方々に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、これで謝罪した関係者はいるのでしょうか。
 いないでしょうね。まだこんな↓ことを言うばか者もいるから。推進を言いながら、石原氏は決して「東京に原発を」なんて言わないでしょう? こういう「人と違ったこと」を言って耳目を集めるというのは彼の悪い癖ですが、こういう人間を長いこと知事につけいた東京都民は、大いに反省してほしい。いいかげんに、ファシストや超保守、官僚天下り知事を拒否しないと、悲劇はくりかえされるからね。2011.3.30
石原慎太郎知事、「原発推進論者」と発言 | Gay Life Japan 2011328日 
 東京都の石原新太郎知事が、福島県災害対策本部を訪れ、佐藤雄平福島県知事と会談。会談後、報道陣に「私は原発推進論者です、今でも。日本のような資源のない国で原発を欠かしてしまったら経済は立っていかないと思う」と発言したと、朝日新聞福島総局がツイッター上で報告。先週の天罰発言に続き、物議を醸しそうだ。②
①http://msn.ynet.com/view.jsp?oid=77597321
 http://tweetbuzz.jp/entry/36862190/www.gaylife.co.jp/?p=1775

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/