民間事故調の報告書に続いて、われらが東電さまの調査報告書が出たようです。
■プレスリリース 平成24年6月20日 福島原子力事故調査報告書の公表について
1.本編(概要版)(PDF 975KB)
2.本編(概要版 別添:論点集)(PDF 328KB)
3.本編(PDF 4.94MB)
4.別紙1(撤退問題に関する官邸関係者の発言(PDF 215KB)
5.別紙2(主な時系列)(PDF 3.22MB)
6.添付資料(PDF 32.4MB)
7.中間報告書からの主な変更点について(PDF 764KB)
中身はまだ読んでいませんが、これほど隠蔽と情報操作を重ねてきた事故当事者の報告書とくれば、自己弁護と正当化ばかりでしょうね。マスコミの論調もさすがに厳しい。
東電の原発事故調、過失や責任認めず 最終報告書
原因は「想定外の津波」 2012/6/20 20:57
東京電力は20日、社内の福島原子力事故調査委員会(委員長=山崎雅男副社長)による最終報告書を公表した。想定外の津波と備えが不十分だったことが事故の根本的な原因だと結論づけた。政府や民間の事故調が指摘した初動時の人為ミスや想定不足について過失や責任を認めず、自己弁護が目立つ内容となっている。報告書はA4判で本文352ページ。社内事故調が勝俣恒久会長や清水正孝前社長ら経営幹部を含む役員と社員約600人に聞き取り調査し、有識者による検証委員会にも意見を聞いた。巨大津波や浸水の恐れについて、過去に国や専門家から指摘を受けていたことは認めたが、「最新知見を踏まえて対策を施す努力をしてきた」と説明した。
記者会見した山崎副社長は「結果的に甘さがあった」と述べたものの、「できる限りのことは尽くしてきた」と想定不足の責任はないと強調した。政府事故調が操作ミスを指摘していた1号機の非常用復水器(IC)や3号機の高圧注水系(HPCI)については「厳しい環境の中で現場職員が懸命に事故の収束にあたった」(山崎副社長)と初動対応に過失はなかったと結論付けた。東電本店と福島第1原発を結んだテレビ会議の映像は「プライバシーの問題が生じる」として公表しなかった。
事故直後に作業員の全面撤退を申し出たかどうかを巡り東電と官邸とで認識が真っ向から対立しているのは「言葉の行き違いによるものだ」と指摘。官邸の現場介入については「緊急事態対応の中で無用の混乱を助長させた」と批判した。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG20048_Q2A620C1CR8000/
この発表当日、私は東京で槌田敦さんの「東電のウソ」を聞いていました。
彼によると「東電は2号機を救うためにベントを実行した。風向で北西方面が危ないことはわかっていたのに、警告ひとつ出さなかった。義憤にかられた職員の一部が飯舘村などに入り、個人的に避難を呼びかけたが、信用してもらえなかったのだろう」。
その話、聞いています。・・・・・・だから、東電は「原因は不明」というしかないのか!
人命より企業利益優先・・・こういう企業は、必ず同じ間違いをします。今だって反省してないんだから。まず東電を裁き、潰すこと。そうすれば原発も止まる。もちろん、他の原発を抱える電力会社も、原子炉メーカーも潰さないとね。同じ利権の構造で動いているんだから。2012.6.21