気候変動の闘士とグローバリスト

  昨年、「地球温暖化」の若い闘士として、突然、世界の舞台に登場したスウェーデンのグレタトゥンベリ。日本のマスコミも、ここに至って堰を切ったように派手な取り上げ方をしています。

国連演説のグレタさんに「病んでる」 米TV局が謝罪

2019/09/25 07:50朝日新聞社

   スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさん(16)が23日にニューヨークの国連本部で行った演説は大きな反響を呼んだ。一方、米政治評論家が、グレタさんを侮辱するような発言をし、起用したテレビ局は謝罪に追い込まれた。この評論家はマイケル・ノウルズ氏。グレタさんの演説後、トランプ氏に近いテレビ局として知られる米FOXの番組にコメンテーターとして登場し、グレタさんについて、「精神的に病んでいる。両親や国際的な左翼に利用されている」などと述べた。番組に出ていた別のコメンテーターから「子どもを攻撃するな。恥を知れ」と言われると、「子どもを攻撃してるんじゃなくて、精神的に病んでいる子どもを利用している左翼を攻撃してるんだ」と弁明した。FOXはこの発言を受け、「ノウルズ氏のコメントは不見識なものでした」と謝罪。米メディアによると、今後は番組に出演させない方針という。

 でも、彼女の「病気」については、彼女本人が下の診断↓を受けたと語った、と日本語版Wikiにも記されています。

 2018年11月、アスペルガー症候群注意欠陥・多動性障害強迫性障害場面緘黙症と診断されたと述べた[9][10]

・・・なので、この一言で「出演停止」というのは、その他のマスコミ関係者、評論家の口を封じるための見せしめでしょう。

 また、「彼女を利用した」件に関しても、Wikiに記述があり、この評論家を責めるならWikiそのものも責めなきゃね。

 実際は、彼女は早くから「グローバリスト」との関係が取りざたされてきました。それはそうでしょう。でなければ、世界経済フォーラムなどに招かれるはずはないから。

2018年8月、ストックホルムのスウェーデン議会前で行動を行うグレタ・トゥーンベリ(日本語版Wikiから)

 山本は、「(人為的)地球温暖化(=後に「気候変動)」は、世界的な制度変革を目的にしたグローバリストの作戦(第3のエネルギー革命)と見ており、彼女が登場した頃から、この女の子はグローバリストのマウスピースだと見ていました。

 エネルギー革命は、世界の人々を貧困とエネルギー不足の状態に追い込んで反抗を抑えるのが目的。従って、世界的規模で反対の声や批判を抑え、大人しく従わせることが最重要となります。その計画は、各国が国際政治本部(UN)の言うままに、温暖化対策(風力やソーラーなど間欠的エネルギーのみで電力を賄う計画)を立て、実行するというところまではうまくゆきました。…しかし、現実には、風力・ソーラーによって電力料金は値上がりし、「電力難民(特に貧困世帯)」が生まれ、産業が衰退し(特に重工業)、環境が破壊されるなど、人類の生存環境は=目的通り=悪化し続けています。

 その間、世界中でそのような「(人為的)温暖化のウソ」と、「再エネのウソ」に気づく人が増え、再エネ先進国のドイツやデンマークでさえ、各地の風発反対で新たな風発を立てにくい状況が続いていました。その真っただ中に、スウェーデンの15歳の女子中学生が「気候変動のためのストライキ」を掲げて登場し、瞬く間にマスコミの寵児になったのだから、疑うのは当然です。香港の若い人権活動家だって、実はCIAやアメリカ議会に繰られていますが、そこには「若いヒーロー」なら一般市民の共感を得やすいとの計算があるのでしょう。そして、すぐに「彼女は世界で6000回のストライキを行った」ことがもてはやされ、「ノーベル賞をあげよう」という話になってゆくわけ。

 

 もちろん、彼女一人の力ではストライキの演出もメディアへの露出も不可能でしょう。ヒントは、彼女のコーチ役のドイツの環境運動家、ルイサ・マリー・ノイバイエルです。2人は各国で気候温暖化ストを行う一方、「ワン・ファウンデーション」という組織に所属していました。このことは、多くのオルタナティブ・メディアが伝えています。

↓はhttps://www.thelibertybeacon.com/george-soros-is-backing-climate-activist-greta-thunberg/から

 しかもその組織のメンバーとして名前があがっているのが、ワクチン問題でも悪名高いビル・ゲイツや、世界の政治をカネで買っているといわれるジョージ・ソロスらグローバリスト。このことを知ると、「子どもを利用するな」との言葉は事実としか言えないんですけどね(なお、↑のサイトの動画を見ると、彼女が他人とコミュニケーションが取れるのかどうかも疑わざるを得ません)。それからもひとつ。彼女を大きく扱えば扱うほど、米のイラン攻撃や、イエメンの惨状を隠すとことにつながります。2019.9.25

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/