朝日新聞が「新エネ」の旗を振っています。戦争を煽ったのも、原発を推進したのも政治屋とメディアだったのに、そういう歴史に学べない人々が、またもや過去の過ちをくり返す・・・
(てんでんこ)マイ電力:1地鳴り<小泉が語気を強めた。「ある時期が来れば一気に変わる。地鳴りが鳴っている」>
2017年4月25日(火)05時00分http://digital.asahi.com/articles/DA3S12908372.html?rm=150
■小泉が語気を強めた。「ある時期が来れば一気に変わる。地鳴りが鳴っている」
元首相の小泉純一郎(75)は3日、千葉県匝瑳(そうさ)市の麦畑にいた。背後には、高さ3メートルの架台に乗せられた太陽光パネルが約1万枚広がっている。北総台地を切り開いた農地には、これから大豆や麦が植えられ、植物と発電パネルが太陽光を共有する「ソーラーシェアリング」が始まる。「原発なしで、太陽光だけでもやっていける。そういう予感を持ったな」。
小泉は、近くの農家の人たちに囲まれて上機嫌だった。細川護熙、菅直人両元首相も顔をそろえ、にぎやかな開所式になった。
自然エネの現場を歩いたり、「原発即時ゼロ」を訴えたりした小泉の講演は、東日本大震災後の6年間で140回を超えた。
そのなかには、新たに設立された福島県の「会津電力」や神奈川県小田原市の「ほうとくエネルギー」など、地産地消型の電力生産をめざす「ご当地電力」も少なくない。地域コミュニティーに基盤を置く電力・エネルギー事業は約200に増えた。昨秋に福島市で開いた「世界ご当地エネルギー会議」では、約30カ国600人の自然エネ関係者に「福島からエネルギー革命を」と発信した。
一方で、米国の原発大手ウェスチングハウス(WH)の破綻が原因となった東芝の経営危機は深刻化し、日本の原発事業の先行きはさらに揺らいでいる。3月下旬のインタビューで、小泉は語気を強めた。「ある時期が来れば、一気に変わる。原発はやはりだめだ、と。そんな地鳴りが鳴っているな」「根強い動きがある。この6年間、動いた原発はゼロか数基。停電は一度もない。自然エネルギーでやっていけるんだという方向を、現実が示している」
首相の時に原子力発電を推進した元首相が「過ちを改めて」自然エネの旗を振る。
新たなエネルギー社会が動き始めた。
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東日本大震災は、日本の自然エネルギーの新たな出発点になった。大規模な停電を体験した人たちは、自分のエネルギー源「マイ電力」を持つ大切さを思い知った。新しい動きは被災地から始まった。(菅沼栄一郎) (No.263)
◆てんでんこ 互いにちゃんと避難する。そんな相互信頼の日常的な醸成も新たな意味に。
原発推進の「過ちを改める」なら、新エネ推進ではなく、まず原発阻止に命をかけんかい。2017.4.25