東京東部、神奈川県東部の汚染

 今さら、ですが、2011年、フクイチの放射能汚染は、私が住む神奈川県東部まですっぽり覆っていたことを知りました。ミズノ・トシアキ氏とクボ・ヒデヤ氏の論文の「概要」についていた地図↓は、さすがにショック。
「本論文では、水産庁が2011年に公表したデータにもとづいて、福島県及び東日本の断水魚のセシウム137(Cs134含む)汚染の概要について述べる。
 福島原発の北部と西部にあたる地域では、淡水魚は高濃度に汚染されており、たとえば、原発から20~40キロ北西の真野川のアユは、セシウムの平均値が2.657ベクレル/kgである。また、原発から西70~150キロの会津地域を流れる阿賀野川流域では生物濃縮が観察されており、肉食性の淡水サケ(原文はSalmonidaeSalmondaeと誤記)の放射性セシウムは、草食性のアユの約2倍の濃度である。アユのセシウム汚染は東日本の全域で観察され、ーレベルは異なるが、原発から南西400キロの静岡県においても汚染が見られた。(図は2011年5~9月に各地で捕獲されたアユのセシウム平均値を、GISソフトを使用し、色分けで表示した)。
 この上、がれき汚染の「キズナ」なんか、受け入れられるはずがないだろうに・・・東京・大阪のがれき焼却、いつまで続ける気なの? 市民はなぜ黙っているの? 2013.5.9

 PMID: 23625055 [PubMed
– in process]
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PMC3638159
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 原文はこちら: Overview
of active cesium contamination of freshwater fish in Fukushima and
Eastern Japan
 著者は: Toshiaki Mizuno & Hideya Kubo
 Date
Published: April 29, 2013

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/