新城市のメガソーラー問題

 本ブログでもお伝えしていたとおり、4月2日月曜日、愛知県新城市(シンジョウではなく、シンシロと読みます)のミニ集会に行きました。最初から「ミニ」としたのは、土地柄と住民の反応、そして議員や行政職員の暗躍などが予想され、たいして人は来ないだろうと考えたからです。フタを開けると参加者は20人程度と予想通りの規模でしたが、とても有意義な会になりました。

 何よりよかったのは、この集会を主催した地元住民が「戦う覚悟」を固めたことです。

 文字通りムラという閉鎖社会で、ごく普通の市民、しかも若い女性が反対に立ち上がり、人々に問題を知らせるのがいかに大変か、みなさんもご存知でしょう。彼女は早速、自分のブログ メガソーラー健康被害をなくす会の記録 を立ち上げ、発信し始めているので、どうぞ応援して下さい。

   その記事の中の https://ameblo.jp/11xo22/entry-12366077574.html(いざ市役所へ)を読むと、私とこの問題とのかかわりがわかるかと思います。山本は、いろんな公害の「現場」に出向き、公害と被害に悩む住民と共に行政交渉を行っていますが、新城市に初めて出向いたのは2017年9月。決して市職員をいじめたわけではなく、次々に質問しただけですが、彼らはほとんど何も答えられず、全部宿題にしたのです(その質問に対しては後に「答えられない」という返事あり)。

 ところがその後になって、地元住民は地元ボスに「あのジャーナリストとは手を切れ」と、一度ならず言われたとのこと。

 もちろん山本にとっても、こんなこといわれたのは初めて。

 ところが、今回の交渉でそのことを聞きただすと、新城市の環境部長はあっさり「私が議員に言いました」と認めました。

 このような行政交渉の内容は、交渉した相手の氏名と共に個人情報にあたるため、市職員はその情報を保護しなければなりません。ところがこの町では、環境部長が率先して個人情報を議員に漏らし、議員はその情報を地元ボスに流して、反対運動に立ち上がった女性に圧力をかけたわけ。地方公務員法違反じゃないの。

 環境部長は「話の内容は伝えていない」「手を切れなどと指示していない」と主張しましたが、実際は話の内容も伝わっており、地元ボスは「(山本のせいで)市が困っている」「勝手な行動をするな」などと発言したのです。もちろん私は地元ボスにも議員にも会ったことはなく、市が指示しなければ、こういう発言が出てくるはずはないのも明らか。

 今回の交渉では市側の録音を許しました。今ごろ、市はそのコピー(編集して)をあちこちに配っているんじゃないかな。

その証拠をつかんだら、告発しよう。2018.4.9

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/