山本節子 指定廃棄物は無人区を設けて集中管理すべき、というのが私の持論なので（当然、東電敷地などを想定しています）、この桜田氏の発言は肯定できるけど、なぜか一斉にバッシングが始まっています。下の記事、見出しから悪意が感じられる。
指定廃棄物「人の住めない福島・東電施設に」 文科副大臣
2013.10.7 14:02 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131007/stt13100714040000-n1.htm
東京電力福島第１原発事故で発生したごみ焼却灰などの「指定廃棄物」の処理について、桜田義孝文部科学副大臣が「原発事故で人の住めなくなった福島の東京電力の施設に置けばいい」と発言していたことが７日、分かった。指定廃棄物は発生した都道府県が処理することが国の方針となっており、関係者から批判が上がりそうだ。発言があったのは千葉県内で５日開かれた同県選出の国会議員らの会合。指定廃棄物の最終処分場建設などに悩む県内の市長も出席し、焼却灰の処理に関する要望があったという。桜田氏は取材に対し「福島県全体を指したものではない。（第１原発を含む）東京電力の施設に置いてはどうかという意味だ」と釈明した。福島県に廃棄物を集約すべきだとの意見は、最終処分場設置を予定する栃木、茨城両県の市町村長からも以前に出ていたが、環境省は「福島県の廃棄物処理や除染に重大な支障を及ぼす」と否定的な見解を示している。
東京電力福島第１原発事故で発生したごみ焼却灰などの「指定廃棄物」の処理について、桜田義孝文部科学副大臣が「原発事故で人の住めなくなった福島の東京電力の施設に置けばいい」と発言していたことが７日、分かった。指定廃棄物は発生した都道府県が処理することが国の方針となっており、関係者から批判が上がりそうだ。発言があったのは千葉県内で５日開かれた同県選出の国会議員らの会合。指定廃棄物の最終処分場建設などに悩む県内の市長も出席し、焼却灰の処理に関する要望があったという。桜田氏は取材に対し「福島県全体を指したものではない。（第１原発を含む）東京電力の施設に置いてはどうかという意味だ」と釈明した。福島県に廃棄物を集約すべきだとの意見は、最終処分場設置を予定する栃木、茨城両県の市町村長からも以前に出ていたが、環境省は「福島県の廃棄物処理や除染に重大な支障を及ぼす」と否定的な見解を示している。
そもそも普通の廃棄物じゃないんだから、「発生した都道府県で処理する」なんて環境省のの方針がおかしい。というか、これは「国が責任をもって処理する」はずだったから、この記事そのものも、とってもおかしい。もともと、1ベクレルの汚染でも放射線廃棄物だったものを環境省が、8000Bq/ｋg以上は「指定廃棄物」、それ以下なら「普通の廃棄物」と乱暴な線引きしたために、深刻な汚染拡散がおきてしまっている。まあ、環境省にむらがる産官学のごみマフィアにとっては、全国展開の方がはるかにカネになるからですが、この副大臣は、うっかり当然の発言をしたため、その筋からお叱りを受けてしまった。
桜田文科副大臣「人住めない福島に」 廃棄物処理で 官房長官が口頭注意
MSN産経ニュース – 15 時間前
桜田義孝文部科学副大臣が、東京電力福島第１原発事故で発生した放射性物質を含むごみ焼却灰などの指定廃棄物の処理について「原発事故で人の住めなくなった福島の東電の施設に置けばいい」と発言していたことが７日、分かった。菅義偉官房長官は同日、桜田氏に口頭で注意した。菅氏は７日の記者会見で、桜田氏に「誤解を与える発言は副大臣として慎むべきだ」と注意したことを明らかにした。辞任を求める考えは否定した。（後略）
おかしな注意ですね。本来なら、上の記事にあるとおり、「環境省の方針にそむくから」と言えばいいものを、「誤解を与える」そうで。で、どんな誤解を与えるかということについては言及していないから、とにかく「火消し」でしょう。おそらく、この桜田氏の発言の内容でことが進んでいるからかもしれませんね。ま、それしかないんだし。2013.10.８