徳島市の広域ごみ処理施設ができる場所

 ずっと追っかけていた徳島市の広域ごみ処理場問題。候補地は、やはり「現在、ごみ処理施設がある場所」となりました。どこも同じですね。

6市町の広域ごみ施設 候補地飯谷町に決定

2016/11/18 10:43 http://www.topics.or.jp/localNews/news/2016/11/2016_14794335027551.html

6市町の広域ごみ施設 候補地飯谷町に決定 徳島、小松島両市と石井、勝浦、松茂、北島の4町が広域ごみ処理施設の建設候補地を、徳島市飯谷町枇杷ノ久保にある民間業者の採石場の跡地に決めたことが17日、分かった。6市町の首長が今月初旬に合意した。徳島市は市議会12月定例会に報告した後、説明会を開くなどして地元住民の理解を得ていく方針。
 ごみ処理施設の候補地は、採石事業を行う「旭鉱石」(同所)と地権者3人が所有する約15ヘクタールのうちの約10ヘクタールで、同社が採石を終えた跡地。同社はこの隣接地で一般・産業廃棄物の焼却やプラスチックごみのリサイクル事業を行っている

候補地の選定を巡っては、徳島市が採石場跡地を含む6カ所、小松島市が1カ所の計7カ所を提案した。徳島市は9~10月、学識経験者や市幹部の計7人でつくる選定委員会を設けて▽地震や津波の影響を受けにくい「安全・安心の確保」▽周辺道路の混雑が少ない「環境への配慮」▽土地の造成費にどの程度必要かといった「財政運営」-の三つの観点から6カ所を採点し、飯谷町の採石場跡地を候補地に決めた。小松島市も同様の方法で1カ所を採点した結果、採石場跡地の評価が上回った。候補地を購入するか賃借するかは決まっておらず、徳島市が旭鉱石などと協議を進める。徳島市は17日、旭鉱石の担当者や地元住民の代表者らに、候補地が決まったことを伝えた。同社は「ごみ処理施設は必要な施設で徳島市の方針に協力したいと考えている。市は地元住民の考えを丁寧にくみ取りながら事業を進めてほしい」と話した。市幹部は「早期に住民の理解を得たい」としている。6市町は年内に建設費などの費用負担の在り方を決め、来年3月にこれらの決定事項を盛り込んだ基本協定を締結することにしている。

 

 ごみ処理場は地権者がOKすればすんなり建設できるというものではありません。公害施設として法定されている以上(廃棄物処理法、大気汚染防止法)、住民はこの計画に文句をつけ、ノーを言う権利があります。さらに、予定地ではずっと産廃が焼却されているから、住民にこの先大きな負担をかけるごみ焼却炉の建設は不公平です。地域では、何よりまず、現在の汚染を調べるべきでしょう(土壌の重金属汚染、植物試験、さらに肺炎やがんなど周辺住民の健康に関する疫学調査など)。

 なお、公害施設を建設するために、事業者や行政、関係者は徹底的にウソを突き通すものです。その周辺グループは、そのウソを頭から信じ込んでしまう(洗脳完成!)ので、よけい厄介。800万都市のニューヨーク市でさえ「ごみゼロ」に取り組んでいるのだから、その十分の一もない地域で(徳島県人口約78万人)できないことはないでしょうに。2016.11.21

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/