富山で燃やしたがれきはどこのもの?

 終に、富山でのがれき本格焼却開始。受入量が最初の10800トンから、→6500トン→5200トン、→3900トンに減ったのは、処理が進んだわけではなく、がれきに含まれていた有機物が腐敗あるいは分解によってなくなった(=土に還った)ってこと。たとえ、CCAで処理されていても、木材や落ち葉・草・紙など有機物は、二年もたてば土に還ります(コンポストの原理)。だから、この記事にある「震災がれきのうち、木や枯れ葉」なんて、絶対ありえん。一体どこから持ってきたの? 誰も出所を確認しているわけではないし、福島の除染廃棄物がまわされてきた可能性もある。今後も、木や枯れ葉が来るるはずないから、だまされないでよ。

がれき、富山地区広域圏本格受け入れ
  

2013
06 18
18:24 http://www2.knb.ne.jp/news/20130618_36907.htm#
 富山地区広域圏事務組合は、東日本大震災で発生した岩手県のがれきの本格受け入れを18日から始め、立山町の施設で焼却を行いました。
お伝えします。
 18日立山町の焼却施設に運び込まれたのは岩手県山田町の震災がれきおよそ15トンです。県と富山地区広域圏の職員ががれきや周辺の放射線量を測定したところ、いずれも基準を下回っていることが確認されました。岩手県から運ばれた震災がれきが富山地区広域圏に到着しました。これから一般のごみと混ぜられて、焼却炉で焼却されます」

 震災がれきの受け入れは、県内では既に高岡市と新川広域圏が実施していて、受け入れに名乗りを上げた中では富山地区広域圏が最後です。県内で受け入れているのは震災がれきのうち木や枯れ葉などの可燃物で、当初、県内3地区で1万800トンを処理する予定でした。しかし、その後、震災がれきの分別などで発生量自体が少なく修正されたり、地元での処理が進んだりしたため予定量が減り、受け入れ表明時の想定ではあわせて6500トン程度に、4月以降の実施基本計画の段階では5200トンになりました。更に、今月5日になって環境省が富山県に受け入れを依頼する量を下方修正したため、県内の受け入れ量はおよそ3900トンにまで減少。富山地区広域圏の処理量はおよそ1600トンとなる見込みです。富山地区広域圏事務組合、佐近成昭事務局長「あくまで岩手県も自分の県で最大限の努力をされた結果、処分量が減ってきたと考えておりまして」「やっとの協力ができる。大震災の復興の一助になればと思います」

 一方、18日、施設の前にはがれき受け入れに反対する人たちおよそ30人が集まり、「今の時点で受け入れが必要なのか」「将来にわたって放射能などの影響がないといえるのか」などと訴えました。中には、こんな人も…歌う男性「こんなきれいな街を汚すなんて! NO!NO! こんなきれいなふるさと汚すなんてー!」
とやまネットワーク宮崎さゆり事務局長「私、先日岩手にいってまいりましたが、もうやらなくていいんですよ、岩手でも無理に、この長い距離をもってくる理由は何か、アリバイ作りとしか思えない。とても悔しいです」焼却したがれきの灰は、現在、放射能濃度を測定中で、基準値を下回れば19日午前、富山市山本の最終処分場に埋め立てます。
富山地区広域圏は長ければ今年11月上旬までがれきを受け入れる予定です。
 
 
 

 それにしても、富山のがれき反対運動は邪魔が多かったこと。がれきを止めるのを止めようとしている、と何度、感じたことか。「理詰め」を否定するのも当地の特徴・・・そりゃ、反対メンバーが多ければ「感情」でも行けるかもしれないけど……結果は最悪でした。

 ★なお、神奈川県では芦名処分場へのがれき(魚網)受入を阻止したもんね~~富山と違って、理と行動の勝利! 最大の原動力は、もちろん住民の「ノー」、そして「公害防止協定」でした。2013.6.21

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/