実は私も十数年前、右胸にしこりができ、痛くて病院に行きました。幸い「良性の乳腺腫」で、切除しました。その時、「これからは毎年必ず乳がん検診を受けてね」といわれたけれど、一度も受けたことはありません。近所のオバサンに、経験談を聞いたのがきっかけでした。
「痛いわよ。おっぱいをこうやって、ぺちゃんこにするの。それを板のようなものではさんで…」。
触診はもっと痛いとか……おお、いやだ。普通の筋肉ではあるまいし、神聖なおっぱいにそんな乱暴なことをしていいの? 以後、「自己検診」さえしたことがありません。
ところで、前回紹介した米の乳がん「新」ガイドラインは、医師が女性に「自己診断」を教えないよう勧めています。「それによって乳がん死が減るという科学的根拠がないから」というのが理由ですが…
★自己診断はOKだが、早期発見につながらないから、教えてはいけない。
のでしょうか。もしそうなら、自己診断そのものが不要ということですね。それに、次のような理解も可能です。
★自己診断そのものが危ない→だから医師は教えてはいけない
アメリカという国が、訴訟社会、健康保険は一部の金持ちのみ(今年新制度が法定されましたが)、ということを考えれば、こっちの理解の方がわかりやすい。
気になって、さらに乳がん検診のことをしらべてみました。…すると、なかなかすさまじいことになっています。日本で情報が入りにくいのは、何も政治に限ったことではありません。続きはまた明日。2010.6.3