ワクチン接種後死亡、1000人を超えていた

 厚労省ワクチン副反応疑い報告では、いつのまにか接種後死亡が1000件の大台を超えていました。少し前まで「200件の壁」で止めようと努力していたようですが、「被害救済制度」の申請数がすでに1000件を超えているので、それに合わせるしかなくなったのでしょう。でも、海外の被害者数と比べると、日本の実数も軽くこの10倍を超えているはず。…私が回った自治体ではそのことも予告し、正直に被害報告を出すよう求めていたのですが、結局、後出し調整が必要な事態になっているのです。下の8月28日のNH報道の意味はお分かりですか? これは、コロナワクチンは、接種後死者が百万人の単位になっても、指示があるまで止めるわけにはゆかない、と言っているのです。

ワクチン接種後死亡1002人「接種と因果関係」結論づけられず 2021年8月28日 14時21分 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210828/k10013228011000.html 新型コロナウイルスのワクチン接種後に副反応の疑いがあると報告された事例について、厚生労働省が最新の分析結果を公表しました。8月8日までに死亡した人で「接種と因果関係がある」と結論づけられた人はいなかったということです。8月8日までに死亡した人で「接種と因果関係がある」と結論づけられた人はいなかったということです。厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けたあとに死亡が確認された人は、8月8日の時点で1002人でした。

▼ファイザーが100万人あたり19.6人
▼モデルナが100万人あたり1.2人で
「接種と因果関係がある」と結論づけられた人はいなかったということです。また、心臓の筋肉や膜に炎症が起きる「心筋炎」や「心膜炎」の疑いがあると報告された人は、
▼ファイザーのワクチンが55人で、100万人あたり1.1人、
▼モデルナが13人で、100万人あたり1.4人でした。

このほか、ファイザーのワクチンの接種を受けた80代の女性が、血小板の減少を伴う血栓症を発症し、国際的な指標に該当しましたが、情報不足などで因果関係は評価できなかったということです。
厚生労働省は、現時点で接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないとして引き続き接種を進めることにしています。

接種後に死亡”とは

新型コロナウイルスのワクチンを接種した後に亡くなったケースがあり、国はその人数を公表しています。
これまでにワクチンが原因で亡くなったと判定されたケースはありませんが、「ワクチンが原因で亡くなった」と誤解してSNSなどで拡散されていて厚生労働省は誤った情報が広がっているとして注意を呼びかけています。新型コロナウイルスのワクチンを接種した後で体調不良などがあった場合には、「副反応の疑い」として国に報告されます。「副反応の疑い」として報告されるケースには、ワクチンを接種した人に出たあらゆる症状が含まれていて、▼接種の翌日に急病になったとか▼接種した日の夜に持病が悪化して亡くなったなど接種と関係があるか分からなかったり、すぐには判断できなかったりするケースも含まれ、専門家部会で接種を受けたことが体調不良や死亡に関係があるかどうか、慎重に調査が行われています。

一方で、「接種後に死亡した」ケースについて、SNSなどでは「ワクチンが原因で死亡した」として拡散されることがあり、厚生労働省はウェブサイトで「『接種後の死亡』と『接種を原因とする死亡』は全く意味が異なります。『接種後の死亡』にはワクチンとは無関係に発生するものを含むにも関わらず、誤って『接種を原因とする死亡』として、SNSやビラなどに記載されている例があります」と説明し、誤った情報に注意を呼びかけています。新型コロナワクチンの接種を終えた人の割合が、65歳以上の高齢者の90%近く、全ての人口で見ても40%を超える中、接種した後に様々な要因で亡くなる人はいますが、専門家はワクチン接種によって死亡のリスクが上がっているとは言えないとしています。

厚生労働省の人口動態調査によりますと、日本国内では2019年にはおよそ138万1000人、1日平均ではおよそ3780人が亡くなっています。死因で最も多いのが▼がんでおよそ37万6400人、1日平均でおよそ1030人、続いて▼心疾患がおよそ20万7700人、1日平均でおよそ570人、▼老衰がおよそ12万1900人、1日平均でおよそ330人、▼脳血管疾患がおよそ10万6600人、1日平均でおよそ290人などとなっています。

副反応の疑いがあると報告された事例について分析を行う厚生労働省の専門家部会のメンバーで、東京医科大学の濱田篤郎特任教授は「専門家部会ではワクチン接種後に起きた死亡の頻度と、ワクチンを打っていない人で自然に起きる死亡の頻度と比較しているが、ワクチンを打ったあとに起きる死亡の方が頻度が低く、接種によって死亡のリスクが上がっていないということが推測できる。アメリカなどでの検証でも現時点ではワクチン接種と死亡の間に関係が認められたケースは出ていない。検証するには多くのデータが必要で、今後もデータの分析をより精緻に行う仕組みの改善を進めていくべきだ」と話しています。厚生労働省も「国内外で注意深く調査が行われていますが、ワクチン接種が原因で何らかの病気による死亡者が増えるという知見は得られていません」としています。

 「ワクチンが原因でなくなったと判定されたケースはない」「因果関係は評価できない」「接種体制に影響を与える重大な懸念は認められな」「ワクチンが原因で死亡のリスクが上がっているとは言えない」・・・のだそうで、見直すつもりなど全くない。一方、被害者救済制度では、200人以上が「ワクチンとの関係は否定できない」として補償を認めているんですけどね(前記事コロナワクチンで死亡、210人認定される)。この明らかな矛盾をついて、そして、すでに人口動態に大きな影響を与えている事実を取り上げて、実験ワクチン中止を求める国会議員はいないのか? 

 特に、「(ワクチンが原因で亡くなった、等)誤った情報が広がっている」と、被害を受けた人の肉声を押しつぶそうという魂胆ありあり。「コロナ」は情報戦です。どうぞ、みなさんがご自身で体験したこと、家族や友人が被っている苦しみなどを、事細かに、そしてくり返し、訴えて下さい。時と場合によっては、グループで、接種した病院あるいは自治体に出向き、責任を果たすよう求めればいいでしょう。2023.9.28

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/