子どもたちへ12種類のワクチン強制接種を行うという法律の成立を受けて、イタリア全土で怒りのデモがわきあがっています。マスコミは報道しなくても、市民や独立メディアが状況を伝えているので、その熱気はこちらまで伝わるようですが、まず、6月3日、フィレンツエで行われたデモの様子をご覧下さい。(音が大きいので音量を絞っておくことをお勧めします)
「リベルタ!リベルタ!(自由!自由)」という声を背景にした文字は、「・・・先人のレジスタンス(抵抗)のおかげで1945年施行の憲法では個人の基本的人権が書き込まれたが、2014年、ワシントンのホワイトハウスで行われたG20で、イタリア医薬品局(=厚生省)は、すべての児童(生徒)にワクチンを打つのは国際的な責任だ、と決めてしまった・・・子どもたちは、それまでの4本から、12本のワクチン接種が義務付けられ、それに違反すると75ユーロの罰金が科せられる」「我々にはワクチンを拒否する自由がある」というような説明のようです(イタリアに毎年通っていた頃と違って、今は短い文章を訳すのも大変、とほほ・・・)。
下の写真は6月11日、ローマで行われたワクチン反対の大集会、参加者は少なくとも一万人、このほかにも、さまざまな都市で、また地方の町や村で多くのデモが行われている模様。
イタリアはフランスと並んで、市民が「政府に対する抵抗」ができる能力を持っている国。経済問題や移民の問題と違って、子どもを狙った「ワクチン強制」は、立場の違いを超えて親が団結するしかないことはみなわかっており、今後も激しい反対闘争がくり広げられるはずです。
それにしても、「抵抗」や「革命」の歴史がほとんどない日本では、今、「ワクチン強制」が実施されたら、いったい誰が反対に立ち上がるのかと思わざるを得ません。でも、ま、「ワクチン反対の会 神奈川」は、市民の立場で名前どおりの絶対反対をつらぬきますから。・・・今月24日の桑名市と、25日の一宮市勉強会においでください。違ったテーマで話をします。2017.6.15