「ベビーフードに重金属」のニュースはすでに日本語でも流れていますが、これは一過性で終わらせられるような問題ではないので、遅ればせながらフォローします。いくつか読んだ記事のうち、医師の監修によるサイト(https://draxe.com/health/metal-in-baby-food/ By Christine Ruggeri, CHHC November 1, 2019)の内容を簡訳しました。赤ちゃんのいるご家庭ではぜひ参考にしてください。
「べビーフードの重金属:95%に重金属が含まれていることが判明」
有機ベビーフードを選んだからといって、必ずしも重金属含有量が低いとは限らない、著者らはそう指摘する。重金属は土壌や水など自然界に存在しており、農薬や肥料、大気汚染や工場からの排出がその汚染レベルをあげている。しかし、ベビーフードの重金属については基準がない。調査した61ブランドの中にはプラム・オーガニクスなど有機ベビーフードもいくつかあり、これは、有機食品であろうが、ホームメードであろうが、重金属汚染は避けられないことを意味している。
私たちに何ができるか(有毒な重金属をいかに避けるか)
調査報告書によると、「FDAが根本的対策を加速させ、ベビーフード委員会が業界全体の変化を達成しない限り、問題は解決できない」とある。ベビーフードの重金属汚染は十年越しの問題で、これまでも製品に入り込む重金属を制限するための対策はとられてきたが、それ以上の作業が必要なのは明らかだ。
一方HBBFは、両親がどうすればより安全なベビーフードが作れるかについて推奨している。そうすればヒ素や鉛などの含有量を80%減らすことができるという。
- スナックはコメ原料以外のものを選ぶ:果物や野菜の角切りかコメ原料以外のクラッカーを
- コメ原料の歯固めビスケットを避ける:代わりに冷やしたキュウリ、冷凍バナナを。きれいなウオッシュクロスや冷たいスプーンも代用できる
- 多種穀物のシリアル、オートミール、大麦やキノアを選ぶ
- フルーツジュースの代わりにフィルターを通した水道水を
- 多種の果物と野菜をあげる
(関連記事:重金属の危険性とそのデトックス法 Dangers of Heavy Metals & How to Do a Heavy Metal Detox)
ヘルシーで栄養あるものを選ぶ
赤ちゃんに栄養価が高い食べ物をあげるのはとても重要なことだ。この時期の赤ちゃんの体は目覚ましく発達しているからだ。この報告書から一つだけ教訓を得るとしたら、それはコメ原料の食品は避けなければならないということだ。その代わりに栄養価が高く、重金属含有量も比較的低い食べ物を、離乳食と同じように、角切りにしたり、つぶしたり、柔らかく煮てあげればいい。
おすすめの野菜・果物:アボカド、かぼちゃ、さやいんげん、ビーツ、ズッキーニ、パースニップ、バナナ、ベリー類、ブドウ、モモ、豆類、固ゆでタマゴ
調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。この記事を書いた人
山本節子
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/