11月24日、埼玉県吉川市で行われた「水道水のフッ素化に反対する科学的根拠」の講演会へ行きました。知らない地名でしたが、96年に市になってまだ間もない若い町。人口が増加しているのは、武蔵野線が延伸しているせいでしょう。…こういう自治体では、市長も公務員も、妙な野心を抱くことが多いので、要注意。
そしたら案の定、実はこの町、日本で唯一、水道水へのフッ素添加(水道水フロリデーション、または単にフロリデーションといいます)に意欲を燃やしているというとんでもない役場を抱えていたのです。この日の講演会は、これに反対する「子どもの歯と健康を考える会」、日本フッ素研究会が共同で開いたものです。私は午後もずっといましたが、市民と医師・専門家が共同の目的で一致しているのがようわかり、なかなかいい会でしたよ。
コネットのフッ素の講演を聞くは初めてでしたが、ごみ問題よりもずっと激しいと感じたのは、彼が化学のスペシャリストだからでしょう。話にだんだん熱がこもって、最後の方では「フッ素はれっきとした毒物だ。水道水にフッ素を入れるなんて、犯罪行為だ、許せるものではない!」なんて吠えていたので、参加者はびkっくりしたのでは。とにかく、フロリデーションにはまったく科学的裏づけがないこと、推進派でさえ「飲用」は進めていないこと、それどころか、フッ素入り歯磨きなども危険(特に6歳以下の子どもには禁忌)であることを知っておいて欲しいものです。
当日の講演は、そのうち主催者のサイトにアップされると思いますが、それまでは彼のサイト(フッ素アクションネットワークサイト、 Fluoride Action Network)をごらんあれ。ここは資料の宝庫で、特に動画のサイトは、TVニュースなどもたくさんとりあげていて価値が高い。http://fluoridealert.org/fan-tv/ 例えば、下の動画はおおむね以下の内容です。http://fluoridealert.org/fan-tv/health-professionals-call-for-end-to-water-fluoridation/
ワシントンでは水道水にフッ素が添加されています。歯科医師は「フッ素は絶対安全よ、過去60年間、虫歯を20~40%減らしてきたわ」と主張しますが、ノーベル医学賞のカールソン博士ら600人の専門家は、フロリーデーションの即時停止を求めて議会請願を行っています(署名者は現在1200人)。署名者の一人、元環境保護省の科学者ボブ・カールトンは、「フロリデーションは初めから間違っていた。最もばかげだ行為で、情報もなければきちんとした実験もやっていない」「少しずつ体に蓄積し、少しずつ害を及ぼす」と証言。2005年のCDC(米疾病コントロールセンター)の調査では、フッ素の過剰摂取で子どもの三人に一人が、回復不可能な歯の病気(斑状歯のこと)にかかると指摘しており、全米科学アカデミーも、体内の有毒物質(フッ素は毒物)が溜ると、子どもたちに永久的な障害が出かねないと報告している…。
フッ素を添加している施設はまるで工場。これほど荒っぽいのかと思わざるを得ません。
ところで、この日の午後は、フッ素と過敏症の関係や、反フッ素運動の報告もあって、なかなか面白かったです。特に驚いたのは、11月17日の「吉川市民まつり」で、市がフッ素入り水をふるまっていたという事実・・・それどころか、市の無料水サーバーもフッ素入り。飲んだあとで気づいた人が、「守る会」に電話してきたということですが、フッ素塗布が医療行為なら、フッ素摂取はーーどんなに濃度が低くてもーー体内に取り込むという意味で、医療行為に他なりません。当然、インフォームドコンセントが要るがな。それを、相手への説明もなく、了解も取らず「飲ませてしまう」のは騙しうち、詐欺。まともな自治体は決してやらないはず。
でも、フッ素に反対の市民、歯科医の方もたくさん参加し、発言されていたので、なんとなくほっとしました。目立ちはしないけど、こういう人たちが地域を守っているんですね。でも、フッ素水に反対と同時に、フッ素洗口も止めさせなきゃ。自治体が市民の健康に直接手を出すとろくなことがないのは、ワクチンで証明されているんだから。2013.11.25