フクシマ原発:400℃まで上がる

 最近、日本のニュースを見るのがこわい。ほんとにこわい。フクシマ原発、なんとか、終息してくれないものか・・・と思っていたら、今日はフクシマ第一原発一号炉の温度が400℃近くにあがっているとのこと。設計の上限温度は302℃だっていうし、これってとても危ないのでは? 
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110323/k10014844111000.html


 なのに日本では、まだ「風評被害を防げ」「農業を守れ」なんてねぼけた言葉が飛び交っているのは驚きです。事故から十日、福島県の原乳や、東京の水道水から放射性ヨウ素が検出されているし、環境中にはもう、かなりの放射性物質が蓄積されているはずなのに、子どもと妊婦にさえ何の考慮もされていない。これは犯罪的です。この後、何が起きるか、わからない。
 「学者」「専門家」「マスコミ」もひどすぎ。安全、安全と言い立てて、実は「ヒバクのすすめ」をふりまいているのは詐欺、傷害罪じゃないんだろうか。外国人はさっさと逃げ出しているのですが。また、ドイツ、スイス、ポルトガル、スペイン、フィンランド、ケニア、パナマ、グアテマラ、ベネズエラなどの大使館も東京を脱出しています。東京はもう、首都でなくなるかもしれない。
 ところで原発問題、元原発の技術者だった平井憲夫さんが書いた、「原発がどんなものか知ってほしい」がおすすめ。平明な言葉で問題を伝えてくれます。ここには見出しだけをあげときますが、これを読んだら、今ある原発をすぐ止めなきゃいけないことがわかるはず。それでも電気はまかなえるそうだし、もう、大量エネルギー消費の時代じゃないんだから。
 
 原発がどんなものか知ってほしい(全)平井憲夫
 私は原発反対運動家ではありません。二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。



  1. 私は原発反対運動家ではありません
  2. 「安全」は机上の話
  3. 素人が造る原発
  4. 名ばかりの検査・検査官
  5. いいかげんな原発の耐震設計
  6. 定期点検工事も素人が
  7. 放射能垂れ流しの海
  8. 内部被爆が一番怖い
  9. 普通の職場環境とは全く違う
  10. 「絶対安全」だと5時間の洗脳教育
  11. だれが助けるのか
  12. びっくりした美浜原発細管破断事故!
  13. もんじゅの大事故
  14. 日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?
  15. 日本には途中でやめる勇気がない
  16. 廃炉も解体も出来ない原発
  17. 「閉鎖」して、監視・管理
  18. どうしようもない放射性廃棄物
  19. 住民の被曝と恐ろしい差別
  20. 私子供生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。
  21. 原発がある限り、安心できない

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/