コロナ問題の陰に隠れて、見えなくなって「フクイチ」問題。…むしろ、忘れたいと思っている人もいるかもしれませんが、そういうわけにはゆきません。小さい島国で起きた三連続原発メルトダウンは、今や、北半球すべて国々(いずれ南半球にも)の命をおびやかしています。その深刻さはコロナどころじゃない。
福島第1原発の汚染水発生量、今も1日ドラム缶700個分 地下水や雨水が浸入
2021/01/28 19:26 毎日新聞 福島の汚染水、1日ドラム缶700個分
© 毎日新聞 提供 東京電力福島第1原発敷地内に並ぶ汚染処理水タンク(手前)=福島県大熊町で2019年8月1日、本社ヘリから北山夏帆撮影
東京電力福島第1原発で発生し続けている汚染水について、政府・東電は28日、2020年の1日当たりの発生量が140立方メートルだったと発表した。一般的なドラム缶700個分に相当する。東電は20年内に1日当たり150立方メートル程度に抑えることを目指し、対策を推進。目標は達成したものの、原発事故から10年近くがたってもゼロになるめどは立っていない。
福島第1の1~3号機には連日、西側から大量に流れてくる地下水が、建屋地下の壁のひびなどを通って入り込んでいる。さらに、雨水も雨漏りにより建屋内に浸入。すると、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)を冷やした水と混じり、放射性物質の濃度が高い汚染水になる。政府・東電は14年以降、敷地内の地下水のくみ上げや、建屋周辺の地下を囲うように設けた「凍土壁」などで、汚染水の発生を抑える対策を実施。東電などによると、15年度の1日当たりの発生量は490立方メートルで、その後は減少傾向だった。20年が140立方メートルだったのは、大雨がほぼなかったことも影響した。
政府・東電は25年までに発生量を100立方メートル以下にする計画を立てている。今後の見通しについて、経済産業省の担当者は「対策の効果は出ているが、今年も同程度になるかは慎重に見ていく必要がある」と話した。一方、汚染水から放射性物質を低減させた汚染処理水は、20年12月時点で約124万立方メートル(東京ドーム約1個分)に上る。敷地内のタンクには137万立方メートルまでしかためられず、22年秋以降には満水になるとみられる。タンクの水の処分方法について、政府・東電は一時、20年10月末に決定する方針だったが、漁業関係者の反発などから先送りしている。この日、経産省の担当者は「先延ばしはできないという認識だ」と説明するにとどめた。【荒木涼子】
この手の記事の目的はたったひとつ。「海洋放出やむなし」との決断を迫ることです。今のところ、これを阻止できる権利は漁業者にしか認められていません(漁業権)が、ことの重大性に照らせば、一般市民にも海外居住者にもこれを拒否する権利がある、というのが山本の見方。韓国などでも海洋放出への反感は強まっているし(抑え込まれた)、実情がわかれば、それこそ国際問題になるでしょう。コロナ騒ぎに隠れて、国がこっそり放出を始めないように、監視が必要です。
それ以前に、すべての原発(計画含め)を止めて、これ以上核廃棄物が発生しないようにしなければならないと考えますが。
2021/1/29