ハゲタカたちの規制緩和ーーパブコメ目白押し

 環境省管轄の法案が目白押し。311四周年のドサクサに紛れて、さらに規制を緩和するつもりのようです。環境省のパブコメ募集中の案件http://www.env.go.jp/info/iken/から、廃棄物関連を一部抜き出してみました。


「一般廃棄物収集運搬業及び一般廃棄物処分業並びに産業廃棄物処分業の許可を要しない者に関する廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則の特例を定める省令の一部を改正する省令案」に対する意見の募集(パブリックコメント)について平成27年3月10日締切
 
http://www.env.go.jp/press/100358.html

廃棄物処理基準等専門委員会報告書(廃棄物処理法に基づく廃棄物最終処分場からの放流水の排水基準、特別管理産業廃棄物の判定基準等に関する検討(カドミウム))(案)
(3月10日締切)

「微小粒子状物質の国内における排出抑制策の在り方(中間とりまとめ)(案)」に関する意見募集(パブリックコメント)について 案件番号195140081、平成27年3月10日締切) https://www.env.go.jp/press/100303.html

廃棄物の最終処分場事業に係る環境影響評価の項目並びに当該項目に係る調査、予測及び評価を合理的に行うための手法を選定するための指針、環境の保全のための措置に関する指針等を定める省令の一部を改正する省令案に対する意見募集 (平成27年3月3日締切)

「水質汚濁防止法に基づく排出水の排出、地下浸透水の浸透等の規制に係る項目の許容限度等の見直しについて(報告案)」に対する意見の募集(パブリックコメント)について (平成27年3月2日締切)

「環境影響評価技術ガイド(放射性物質)(案)」に対する意見募集(パブリックコメント)について (2月25日締切)

巨大災害時の災害廃棄物対策の基本的考え方に対する意見募集(パブリックコメント)について(平成27年2月10日⇒2月23日締切)

 重要なものには★印をつけてあります。最後の「巨大災害~」は2月8日の記事、キバを向く廃棄物業界 で触れました。国と企業による自治事務乗っ取りの構図の一部。しかも、これはかなり巧妙に根回しされていて、最初の★「一般廃棄物の~」では国から事業を「再委託」した事業者は「業の許可」は不要としています。・・・実質的な「規制撤廃」でしょう。山本としては、宗主国アメリカから核廃棄物や化学兵器廃棄物を受け入れる準備ではないかと考えています。この件、フォローするつもりですが、みなさんもバ環境省サイトのチェックを。
 真ん中の★は微小粒子状物質、PM2.5について。資料をさっと見ましたが、寝ぼけた中環審も多少は現実に気づいたか・・・という感じ。でも、メディアのごまかしはあるし、一般市民の関心が薄ければ、規制緩和に合わせて環境値も緩和されるはず。日本はPM2.5排出を規制してもいない、という現実を知ってください。2015.2.13 
 

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/