ジカ熱「パンデミック」以来、欧米メディアは多くの小頭症児の写真を流していますが、日本でもジカ熱の苦難
小頭症児の家族(2016年2月3日(水)掲載)やジカ熱と小頭症
WHO“緊急事態”宣言(日本テレビ系(NNN
…、のニュースでご覧になった方もいらっしゃるでしょう。残酷な画像ですが、これらが「恐怖」を煽るツールとされています。
なお、後者のニュースの中身はこう↓です。
日本テレビ系(NNN) 2月2日(火)7時5分配信
headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20160202-00000011-nnn-intジカ熱と、頭の小さい赤ちゃんが生まれる小頭症について、WHO(世界保健機関)は1日、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。WHOは1日、中南米などを中心に感染が拡大しているジカ熱と小頭症について専門家による緊急の委員会を開いた。その上で、感染地域での被害を最小限に
し、感染が世界的に拡大するのを防ぐため、国際的な対応が必要だとして、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。緊急事態の宣言は2014年のエボラ出血熱以来4件目。WHOは、現段階では、渡航制限などは課さないということだが、妊婦の感染地域への渡航は延期が望ましいとしている。今後は日本を含め各国で、感染拡大を防ぐための対策が求められることになる。
ここで思い出して欲しいのは、ジカ熱と小頭症の関係は「可能性」に過ぎないということ。それなのに、WHOはその関連性を前提にジカ熱の拡大防止対策を求めているのですが、これは、関係機関の間でその防止策がだいたい決まっているということです。まず、これまで述べてきたとおり①「妊娠するな」、次に動画でもわかるとおり、②「消毒=農薬の多用(こちらの方がはるかに怖い)」、さらに、➂「ワクチンの開発」と④「教育(プロパガンダ及びデマ宣伝)」が続いています。日本の厚労省の報告を見ても、だいたいこの予想を裏付けています。
ジカウイルスと小頭症などの増加に関するWHO緊急委員会報告について
2016年2月3日
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000111219.html
昨日(1日)、ジカウイルス流行地域における小頭症と神経障害に関する
WHO
緊急委員会が開催され、別添のとおり、小頭症及び神経障害の集団発生に関する「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態」
(Public Health Emergency of
International Concern(PHEIC)) が宣言されました。
別添:WHO
statement on the first meeting of the International Health
Regulations
《宣言の概要》
(小頭症・神経障害への対応)
・特にジカウイルスの伝搬が観られる地域及びそのリスクのある地域において、小頭症及びギランバレー症候群に関するサーベイランスの標準化及び強化
・小頭症及び神経障害の集団発生について、ジカウイルス及びその他の因子等との因果関係に関する研究
上記対応に加え、妊婦等へのジカウイルス感染対策を進める必要性から、予防的措置として、
(1) ジカウイルス感染症のサーベイランスの強化等の流行対策
(2) ワクチン、治療法及び診断法に係る研究開発等長期的対策
(3) 流行地域への渡航者に対する注意喚起等
(4) 情報共有
《今後の日本の対応》
1 感染症法及び検疫法への位置づけ、届出基準等の検討(政省令改正)
2 日本医師会を通じ、臨床情報を医療機関等へ周知
3 自治体及び検疫所における検査体制の整備
4 蚊媒介感染症の対応・対策の手引き(自治体向け)と医療機関向けの診療ガイドラインの改訂
5 自治体及び医療関係者向けの研修会の開催
6 治療・予防法の研究開発
しかし、この報告ではまったく触れられていないのが、小頭症とともに、ギランバレー症候群が発生しているという事実。ギランバレー症候群は「