コロナ・デマ、「緊急事態」は市民の自由を奪う

  昨日は満開の桜の下を散歩していて、近くの高校の「始業式」を目にしました。晴れやかさもにぎやかさもなく、校庭全体に広がった黒服姿のお母さんたちは、会話もせず静かに立ちすくんでいました。…いや~、ほんとに日本人は、政府の言うことをよく聞くんだ。

 でもこれは「危険の兆候」です。「緊急事態」には支配者の別の意図があり、従って政府に盲目的に従うのは危ない・・・この私の見解は、世界中の優れたジャーナリストや政治家に共通しています。アメリカのロン・ポール元下院議員(共和党)も、コロナは「デマ」とする立場。彼は先月出した声明で、アメリカで現に起きている「異常事態」を厳しく批判しています。

いつものように山本風「超訳」です。

 コロナウイルスのデマ、政府の「緊急事態」は人々の自由を奪うため 

原文:The Ron Paul Institute for Peace and Prosperity 16 March 2020

 政府は「緊急事態=クライシス」が大好きだ。なぜなら、恐怖をもつ人々は、「政府が面倒を見る」約束を実行するのと引き換えに、自分たちの自由を喜んで手放すものだからだ。すでにアメリカ人は、911以降、政府による「安全保障」の与太話を信じ、市民の自由をほぼ完ぺきに破壊した「愛国者法」を受け入れてしまっている。皮肉なことに、先月、トランプ大統領を権力乱用で弾劾しようとした民主党員は、約100人を殺したウイルスと戦うとの名目で、より多くの権力と権威をつかもうとしているのを、今回は黙認している。

 パンデミック緊急事態を宣言後、トランプ大統領はウイルス感染の疑いのあるすべての人を検疫する権限を主張し、「あらゆる飛行機、電車、自動車を止め、逮捕し、伝染病の蔓延を阻止する」「軍が都市や州全体を封鎖することもできる」とまで述べている。 州や地方自治体もパニックが好きだ。イリノイ州シャンペーン市の市長は、銃とアルコールの販売を禁じ、すべての市民にガス・水・電気の供給を遮断できるとした行政命令に署名した。オハイオ州は州全体を封鎖した。

 トランプ政権下で最大の恐怖煽り犯がAnthony Fauciであることは疑いない。彼は国立衛生研究所の国立アレルギー感染症研究所(NIA)所長として、あらゆるメディアに登場し、真っ赤なウソを広げてさらなるパニックをあおっている。彼が議会で証言した「コロナウイルスの死亡率は季節性インフルエンザの十倍」との主張には科学的根拠などない。またFauciは、別の雑誌でも、「今、私ならレストランには行かないだろう」と述べ、すでに低迷している経済にさらにダメージを与えた。

 Fauciは国全体を14日間閉鎖することを求めた。何のため?現在までにウイルスによる死者は世界で5000人弱、アメリカでは100人未満だ。一方、ほとんど話題にも上らない、古くからある病気ーー結核ーーでは、2017年だけで160万人が死亡している。それでパニックが起きただろうか

 病気を悪化させているのは、むしろ、彼らのような恐怖の煽り屋だ。彼らは市民が日光と新鮮な空気を求めて戸外や海岸に行く代わりに(そうして免疫力を高める代わりに)、家に閉じこもらせるための戒厳令を発令することを夢見ているのだ。彼らが生み出したパニックは、病気拡大をさらに加速させており、大勢の群衆は最後のトイレットペーパーを確保しようとウォルマートやコストコに殺到している。「コロナウイルス狂気」は、政治家や医学界に限らない。ネオコンのAtlantic Council(大西洋評議会)は今週、NATOCOVID-19ウイルスに対し、第5条にもとづく宣戦布告するよう要請している! 連中は、目に見えないウイルスを破壊するために、戦車やドローンを送り込むつもりだろうか?

 人々はコロナ「パンデミック」が巨大なデマである可能性を自問する必要がある。コロナによる病気の「危険」は、その後に起きたパニックから金銭的または政治的に利益を得ようとする連中によって非常に誇張されている。私はこの病気が無害だと言っているわけではない。まちがいなく人々はコロナウイルスで死ぬだろうし、脆弱な人々は暴露を避けるよう万全の予防策を講じるべきだ。我々はそういう映画を見たこともある。政府は市民の自由をより多く奪うための口実として、脅威を誇大宣伝しているのだ。

 しかし、その脅威が終わった時、彼らは決して奪った自由を市民に戻そうとはしないのだ。

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 内容は山本の意見とほぼ一致しているので解釈はしません。でも、この話には続きがあります。

 この声明からわずか一週間後、彼の子息であり現上院議員のランド・ポール氏が「コロナ陽性」と発表されたのです。

ニューズウィークが世界中にそのことを配信しています(日本語で読めるので全文は省略)

ランド・ポール米上院議員、コロナ陽性。父は新型ウイルス陰謀論者

2020/03/23 – リバタリアンの父ロン・ポール元下院議員は、ウイルス危機は恐怖を煽って国民の自由を奪う政府の陰謀と主張していた>. 米上院のランド・ポール議員(共和党、ケンタッキー州選出)が新型コロナウイルスに感染していることが3月22日、明らかに…
 見出しから明らかな通り、この記事の目的は、現職上院議員の父親の主張が「まちがい=陰謀論」だとして叩くことでした。息子は「陽性」とはいえ何の症状もなく、普通なら新聞ネタにもなりませんが、独自の主張でそれなりに人気があり、政権批判派の親(息子との政治的立場は異り、息子はトランプに近い)を攻撃するための口実に使われたのでしょう。
 もちろん、これで引き下がるようなロン・ポールではなく、最近も「いい加減にロックダウンを辞めろ」と発言していますけどね。とにかく「コロナ・デマ」に乗せられないように。なぜならその後に続くのはもっと恐ろしい全体主義社会なので。
2020.4.10

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/