コロナウイルスはどこから来たのか?

 今日はまずこの↓記事から。

 

武漢研究所がパンデミック発生源、米国務長官「大きな証拠ある」と発言

2020/05/03 23:28 AFPBB News

武漢が発生源、米国務長官が「証拠」

AFP=時事】マイク・ポンぺオ(Mike Pompeo)米国務長官は3日、中国・武漢(Wuhan)にある研究所が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の発生源とする「大きな証拠がある」と発言した。同長官は米ABCの政治番組「ディス・ウイーク(This Week)」で、「そこが始まった場所であるという大きな証拠がある」と述べた。だがこの問題への中国の対応を厳しく批判する同長官は、ウイルスが意図的に流出されたと考えるかどうかについてはコメントを拒否した

 本ブログの読者ならわかると思いますが、これは典型的なプロパガンダ記事です。それも、とても下手な。

 第一、「証拠がある」と言いながらその証拠を出さないのは、「出せない=証拠はない」と言っているのと同じであり、本来なら報道するに価しません。ところがメディアは実態のない彼の発言を記事にしただけでなく、記者は、「どんな証拠があるのか」と追及もせず、武漢=発生源説を前提に「ウイルスは意図的に流出されたのか」なんて聞いている。これでは、無邪気な人は、「意図したかどうかわからないが、ウイルスは武漢から流出した証拠がある」と受け取ってしまうことでしょう。それを狙った記事。今のコロナ・クーデタにはメディアの全面協力が欠かせないことは、この短い記事ひとつからでもわかります。世界が泥沼にはまってしまう前に、「誤報道罪」や「プロパガンダ罪」を加えたいものです。ちなみに、他ソースを検索すると、ポンぺオのTV番組での実際の発言は、話にならないほど低レベル、好戦的でした・・・道理で多くの議員が「戦争屋・ポンペオ」の国務長官就任に反対したはずです。

 アメリカ:「コロナウイルスは人工ではない」 

 実はこの数日前、それまでアメリカが画策していたある計画ー中国に人工ウイルス製造の罪をなすりつけるーが失敗に帰していました。4月30日、米政府はこのような↓プレスリリースを発表したのです。

「…中国で発生したコロナウイルスについてこれまで政策立案者らに重要な情報を流してきたが、今回、アメリカのすべての情報当局は、このウイルスは人工的、または遺伝子改変されたものではないとの幅広い科学的合意に同意した」

Intelligence Community Statement on Origins of COVID-19

 発表したのはアメリカ合衆国国家情報長官です。これはアメリカが抱える多くの情報機関(公的には15機関)の元締めであり、その決定は最終決定。そこがこのような決定をしたのは、①中国で調査しても、アメリカに都合のいい「証拠」は見つからなかったこと(かなり以前からアメリカ情報局の「調査」が行われていました)、そして、②各国のウイルス学者や分子生物学者らの研究と努力によって、中国発生説が否定されるようになってきたこ。さらに、③今年11月の大統領選を控え、「中国人工ウイルス説」を主張しても勝算が少なく、トランプ再選の助けとはなりそうもないこと、④それでなくとも、「コロナウイルス=アメリカの生物化学兵器」という説がネット上に広まっている。で、今は「コロナ人工説」を否定しておいて、火の粉が自国にかかるのを避けようとしたのではないか…というのが山本の推測。さらに、もっと深刻な状況↓も出てきたし。

 

 武漢研究所のウイルス研究:黒幕はアメリカ

 今年の1~2月ごろ、中国のネット上では、中国・武漢の生物研究所からウイルスが流れたとする情報が大量に流れていました。

 でも調べると、同研究所では実際にSARSウイルスに対するワクチンの研究開発を行っており、しかも、当初大きな話題になった「コウモリのウイルス」を、遺伝子組み換え技術を用いてヒトにも感染能力をもたせる研究に取り組んでいたのです。しかも研究者らは、2017年、その研究の成果を科学誌に投稿していました。しかし、その危険性に気づいた世界の科学者は、すぐこの研究を非難し、その停止を求めたのです。…それらの背景から、中国ネチズンが武漢生物研究所を「発生源」と騒ぐのは当然でした。そして同研究所の石正麗研究員がその疑惑を否定したことから、ネチズンの調査熱はさらに上がり、騒ぎは拡大。そしてその中で、武漢で行っていたその「危険な」研究は、アメリカが主導していたとの情報が入ってきました(…他にもあるけどね)。ただしそれを裏付ける資料はなく、そのうちに調べるつもりでした・・・

 ところが4月12日、イギリスのデーリーメールがあっさりこんな↓特ダネを流したのです。

 「アメリカ政府が武漢ウイルス研究所に370万ドルを寄付していたことが明らかに

 武漢研究所はウイルス流出源だとして、中心的な調査の対象だった

 同研究所はコロナウイルスの発生源と考えられてえいるコウモリを使って実験を行っていた」

  • アメリカ国立衛生研究所は武漢ウイルス学研究所に対し370万ドルの研究助成金を授与
  • 同研究所は、コロナウイルスの発生元だとするさまざまな「陰謀論」の中心的存在
  • 研究所ではコロナウイルスの源であるコウモリのウイルスを実験していた
  • コウモリは1000マイルも離れた雲南省で捕獲され、武漢に運ばれた
  • コロナウイルスゲノムのシーケンスにより、コウモリが雲南省の洞窟に由来することが追跡された
  • 米国政府は、過去10年以上、同研究所のコロナウイルス感染に関する研究に資金を提供していた

 https://www.dailymail.co.uk/news/article-8211291/U-S-government-gave-3-7million-grant-Wuhan-lab-experimented-coronavirus-source-bats.html

 …中国ネチズンの指摘をすべて裏付ける記事でした。

 なんと、武漢の研究所で、十年以上にもわたって、コウモリ由来の遺伝子組み換えコロナウイルス研究にかかわっていたのは、アメリカだった。それも、巨額の資金援助(無償援助)を通して、実質的に研究を仕切っていた。

 さらに、その後、米政府が武漢につぎ込んでいた370万ドルの資金は、米アレルギー感染症研究所NIAIDから出されていたことがわかりました。このNIAIDの所長こそ、アメリカのコロナ対策のトップとして、毎日のようにテレビに登場しているファウチ氏です。ちなみに、NIAIDはビル・ゲイツのゲイツ基金とも密接につながっています。これが偶然?なはずないでしょう。

 すべてつながっている。そしてすべては最初から「仕組まれて」いた。

 アメリカ政府には、中国を「コロナ発生源」と非難する資格はありません。

 武漢ウイルス研究所およびそこで研究開発していたコロナウイルスについて説明する義務があるのはアメリカの方です。

 でも、欧米のメディアはそんなことは書かない。他の国にこの情報が流れるのを止めている。

 コロナ・パンデミックは、グローバリストによる社会改編(上からのクーデタ)のための情報戦です。

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/