アメリカでは、妊婦も毎年、インルエンザワクチンを接種するよう半ば強制されていますが、そのフルワクチンで流産率が激増するという、大変ショッキングな論文が発表されています。しかもこれは、全米疾病コントロールセンター(CDC、日本で言えば厚労省)が資金提供した研究で、その論文(日本語では「2010~11と2011~12における、H1N1抗原を含む不活化ワクチン接種と自然流産の関係」)はPubMedにも掲載されており(Donahue et al. 2017 Vaccine 35:5314) 、誰でも読むことができます。
確立されていない妊婦へのワクチンの安全性
「概要」には、まず、この研究を行った「背景」が書かれています。
「(アメリカでは)妊娠の全期間を通じて、不活化フルワクチンの接種が推奨されているが、妊娠初期に対する安全性が確立されていない。そこでH1N1抗原(2009年)を含むワクチン接種が自然流産に関連するかどうか決定しようと考えた」
研究者らは、ワクチン・安全データリンクを用いて、流産した妊婦と、出産した妊婦(死産含む。対象群)919人分の情報を比較分析しています。その結果、485件が医療記録などから流産と認定できたこと、そして、流産はワクチン接種から1~28日後におきていた、と述べています。
分析の結果は以下のとおり。
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2010~12年の全期間を通した妊婦の流産のオッズ比は、非接種者に比べ2.0(=2倍という意味。以下同じ)
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2010~11年に限った場合、接種者の流産のオッズ比は3.7(接種後28日以内)。2011~12年では1.4。
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前年にH1N1型インフルエンザのワクチンを受けた妊婦の流産のオッズ比は7.7、前年に接種しなかった妊婦では1.3(接種後28日以内)。
胎児死亡をねらった?
二年続けてフルワクチンを接種した妊婦の流産率が、対象群に比べ7.7倍にもなっていることに驚かされます。また、時期によってオッズ比が異なることから、毎年生産されるワクチンの成分や中身が必ずしも均一でないことも想定できます。そして、一般市民は、このデータから、「フルワクチンは(少なくとも)妊婦には危ない」と判断できますが、医学の世界はそうはゆきません。医薬関係者にとって、この論文は決して「ワクチン=流産」の因果関係の証明ではなく、単なる「状況証拠」だから、これを以ってワクチンを中止するわけにはゆかない、となってしまうのです。
研究者はこの論文を次のように結論づけています。
「自然流産はそれに先立つ28日以内のフルワクチン接種と関係していた。この関係は、前年にH1N1抗原を含むフルワクチンを接種した妊婦の場合明らかだった。(しかし)本研究は毎年のフルワクチン接種と流産に因果関係があることを確立するものではなく、さらなる研究が必要だ」
「明らかな関係」を認めながら因果関係を否定しているのは、研究者生命を絶たれないための、お定まりの文句であることを知っておいて下さい。いずれにしても、妊婦を「危険なインフルエンザ」から守るはずのワクチンで、多くの胎児が殺されていることに、改めて、「ワクチン=人口コントロール」を疑わないわけにはゆきません。
なぜなら、フルワクチンは、日本でもアメリカでも最も売れていて、アメリカに至っては毎シーズン1億5000万ショットも打たれているそう。全米でフルワクチンを接種した妊婦に52%(919ケースで485人の比率)をかけると、相当数の胎児が死亡していることは間違いありません・・・その作用を狙っていたとしたら、妊婦へのワクチン接種はれっきとした犯罪です。
CDC、何の反省もなし
メディア、健康・医療関係サイトは一斉にこのニュースを書き立てていますが、CDCは「この研究は流産のリスクを定量化したものではないし、フルワクチンが流産の原因だということを証明したものでもない」と平然。その上で、「CDCもACIP(ワクチン諮問委員会)も、このデータに留意はするが、妊婦に対するフルワクチンの推奨を変えるつもりはない」と開き直っています。(2017年9月13日https://www.cdc.gov/flu/professionals/vaccination/vaccination-possible-safety-signal.html)
しかし、ワクチン添付文書を見ると、メーカーは、このワクチンの妊婦に対する安全性は確認されていないことをはっきり認めていることがわかります。
「妊婦に対するフルゾン(ワクチン名)の安全性と有効性は確かめられていない」(8.1)
https://www.fda.gov/downloads/biologicsbloodvaccines/…/ucm195479.pdf
そりゃ当たり前ですね。フルワクチンには神経毒である水銀化合物(チメロサール)などが含まれており、それが胎盤や血液脳関門を通過して、発達中の胎児の脳に達することはとめられないのです。血液に含まれる水銀を調べたところ、へその緒の血中濃度は、母親の血中濃度より70%高いことを明らかにした研究もあり(Stern et al. 2003 Environ Health Perspect. 111:1465)フルワクチンの胎児への悪影響は否定できません。こうして胎児性水俣病の赤ちゃんが生まれたり、生まれることなく流産する可能性も十分予測されてきたことで、これまでも多くの医師や科学者その懸念を表明してきました。でもワクチン販売の営業窓口であるCDCは、業界のためにカネを確保することが仕事であり、決してその危険性を認めようとしないのです。
妊娠女性の41%が流産を経験
ところで、私がママになった頃は、周辺に流産経験のある人はほとんどいませんでした。ところが、今、ちょっと調べると、「流産」は決して珍しくはなくなっていました。たとえば名古屋市大医学研究課(http://www.med.nagoya-cu.ac.jp/obgyne.dir/group_huiku.html)によれば、「流産は約15%の頻度で生じ」「妊娠したことのある女性の41%が流産を経験している」のです…これって、「妊娠に流産はつきもの」と言ってもいいくらいの数字では?
それ以前に、現在進行中の「少子化」も、決して社会環境だけが原因ではなく、生物学的に、ヒトが妊娠する能力を失いつつあるというのが、公害問題に取り組んできた私の感想です。男性の精子の激減はもう何年も前から言われてきていますが、女性の方も、環境汚染や化学物質、遺伝子組み換え食物、汚染された水、ケムトレイル、放射能などで妊娠を持続する能力が落ちていると考えられるからです。
そんな、さまざまなバリアを乗り越えて、ようやく授かった命がワクチンで失われるとしたら、これほど不合理なことはありません。今年もそろそろインフルエンザシーズン、身辺に、ワクチンを打った後、赤ちゃんを亡くしてしまったというママ友がいたら、ちょっと注意してあげてください。2017.9.25