年に一度の「健康診断」、私はこれを十ン年前から一切拒否しています。さるクリニックで、「こぶし大くらいの子宮筋腫がある。すぐ切らないとガン化する」と宣言されたのがきっかけでした。自覚症状なし。それより、その医師の言葉がいかにもウソっぽく、「検診は業界振興策では?」と感じたのです。以後も病気とはまったく無縁で、これは正しい選択だったかもしれません。
ところがこの「直感」は当っていました。先日のニュースで、乳がん検診―特にマンモグラフ検査―そのものが、ガンを起こす!ことを知ったからです。いえ、冗談ではなく、これはアメリカ「国立放射線保護測定委員会(NCRP)」の正式な結論です(私が読んだのはその解説記事。約400ページの有料リポートはここ→http://www.ncrponline.org/Publications/149press.html)
関連情報を調べると、2009年11月に、米政府(予防サービスタスクフォース)が、50歳以下の女性の毎年の乳がん検診は、特別の場合にするように、と勧めていました。それどころか、医師が女性に「自主検診」の方法を教えるのもやめるように勧めているのです。メリットより、リスクが高いから、と。http://www.ahrq.gov/CLINIC/uspstf/uspsbrca.htm(米)
(この漫画には、「ガン検診」と「ガン発症」の二つのボタンがあり、「いつもは両方とも押すんだよ」とのキャプションがついています。Mike Adams, www.NaturalNews.com) |
しかし、国立ガン研究所や医薬業界はこれに大反発し、激しい論争になっているようです。日本ではこういう情報、入っているのでしょういか。相変わらず、「マンモグラフィはガンの早期発見に役立つ」でしょうか。でも、早期発見の「ガン」あるいは「ガンの芽」が、必ずガン発症につながるわけではないのでは? やっぱりビジネス。「患者よガンと戦うな」って本を思い出しましたが、その前に、「日本女性よ、乳ガン検診を受けるな!」ってことですかね。
ちなみに、NCRPのリポートNo.149の目次はここ↓。これだけでも十分面白い。
http://www.ncrppublications.org/index.cfm?fm=Product.ViewPDF&pdf=Contents 2010・5・31