昨日は小田原でのワクチン勉強会でした。Q&Aと、私が医師に扮してのミニコントつき。
Q&Aでは、アメリカに留学予定の娘がワクチン接種を求められていて、すでに何本かのワクチンを受けているけれど、そのたびに具合が悪くなり、学校を休んだこともある。これ以上打たせないようにするにはどうすればいいのでしょうか、という質問がありました。
ワクチンの副作用が出ていることはあきらかです。
私はまず、次のように答えました。
「アメリカには宗教や自分の信念、医学的根拠にもとづいた「ワクチン免除」のシステムがあるから、それを生かすといいですよ。事前に、日本の医師に、アレルギー反応などがあるのでワクチン接種は避けるように、という証明書などを書いてもらえばいいでしょう」
実は、「ワクチン大国・アメリカ」でも、いろいろな「抜け道(法的に免除できる方法)」はあります。↓は子どもが公立小学校に入る際の免除規定をまとめたものです(英語サイト)。これで各州おおよその傾向がつかめるでしょう。http://vaccines.procon.org/view.resource.php?resourceID=003597
それによると、50州すべてが「Medical exemption 医学的原因による免除を認めています。宗教的免除(Religious exemption)は48州、自分の信念・思想にもとづく免除(Philosophical)はぐっと少なく、19州。先に述べたカリフォルニア州のSB277は、この免除規定を全廃しろという乱暴な法案でした…まだ成立していませんが。
免除申請書の「例」はこの↓2ページ目。これをベースに書き直してみて下さい。
http://vaccines.procon.org/sourcefiles/californiaexemptionform.pdf
次に付言したのが、アメリカを留学先に選ぶというのは非常に危険な賭けかもしれない、ということ。政治的・社会的な問題もさることながら、小児死亡率や大人の肥満率(アメリカ人の3分の一が肥満 Journal of American Medicine (JAMA))が示すように、命を脅かすような健康悪化を招くのがアメリカン・ライフスタイルです。アメリカン・ドリームを追っかける時代でもないし、ここは真剣に再考してもいいところでしょう。
他にBCGくらいは打つべきではという質問もありました。あ~、日本のママたちはBCGが無効であることも知らんのか・・・
見事な五月晴れ、主催者が用意してくださったランチもおいしかったです。2015.5.28