そらまめ君が真っ赤です…大阪の試験焼却で汚染物質拡散中

 大阪で29日から今日にかけて行われている試験焼却。・・・その結果、そらまめ君がまっかに!
  
 下は2012年11月29日12時の、近畿地方の一般観測局の測定によるPM2.5の発生の様子。http://soramame.taiki.go.jp/DataMap.php 赤は環境基準値を越えたことを示しています。自動車排ガス測定局(自排局)のものもまっかなので併せてご覧下さい。(上のサイトをクリックすれば、時間ごとの画像が出ます)。

 下は27日同時刻のもの。画像の点(ドット)は青から緑で、黄色(軽度汚染)は一つで、一応セーフモードでした。それが、一転、まっかに。この間、ごみは普通に焼却されていたわけだから、その違いをもたらしたのが、がれきであることは否定できません(なお、そらまめ君の画像は28日から異変が始まっており、がれきは28日から少しずつ燃やされていたのかもしれません)。
 
 がれきには、放射能だけではなく、一般廃棄物には普通ないような、大量の有害化学物質が含まれています。それが高温焼却によって反応を起こし、大量のダイオキシンやPM2.5を発生させる。ここで発生したPM2.5は放射能を帯び、長期間、大気中をさまよい続けて、周辺の広い区域に汚染を広げることは、チェルノブイリの調査ではっきりしていますが(チェルノブイリでは、PM2.5の線量を常時モニタリングしています)、日本は「お上が安全というから、安全」「キズナだ」と考える人が多いのでしょうね。お上は責任を問われないために、汚染を全国拡散しているというのに。この真っ赤なそらまめ君が何よりの証拠だ。2012.11.30

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/