あまりにも悲惨なソウルの大量圧死事故

みなさんももうご存じでしょうが、ソウル市で起きたこの事件には鳥肌が立ちました。人間の集団心理と、意外なほどの肉体の弱さに。逝かれた方の冥福をお祈りします。↓は日テレの動画(https://www.youtube.com/watch?v=RmPT_Ae90Ig)から。

2022/10/29日夜、韓国・ソウルの繁華街「梨泰院(イテウォン)」で150人を超える死者を出した転倒事故。10代と20代の日本人女性2人の犠牲も明らかになりました。 ハロウィーンで集まった人々が狭い路地に殺到し、次々と押し倒されていった状況について、事故当時に撮影された映像などをもとに検証しました。 (2022年10月30日放送「真相報道バンキシャ!」より)

 昨30日、友人たちと植物園でお茶した時、芝生の上では大勢の子どもたちがハロウィーン装束で遊んでいるのに驚きました。外国の土着宗教の祭が日本の小さな子まで浸透しているのか・・・と。もちろん、「商業化」のせいでしょうが、ハロウィーンの起源はケルトのドルイド教の「万聖節」(死者の魂を迎え、悪霊を払う)であり、決して明るいお祭りではありません。アメリカでは殺人事件も起きたし、禁止されていた歴史もあります。ソウルで起きたハロウィーン圧死事件は、まさにこの祭りの黒い歴史を象徴しているような気がします。死者の命を奪ったのは、コロナやコロナワクチンではなく、「密集」だったとは・・・責任は、人が集まることがわかっていながら、事前に交通対策を考えていなかったソウル当局にあると考えます。

 こんな悲劇の後に書くのは不謹慎かもしれませんが、ついでに10月末、鞍馬の火祭を見物した時のこと。これは、生の巨大な松明が何本も街を巡るダイナミックな夜の祭りですが、怪我や火事と隣り合わせの危険な祭りでもあります。かなり人出もありましたが、叡電は乗車規制したため、それほど人が集中する場面はありませんでした。そして鞍馬で降りると、ルートは最初から最後まできちんと決められていて逆行不可。警察の宣伝カーは、人が一か所に固まらないようにと何度も四か国語で注意を流し、暗い道には照明を設けるなど、事故防止の工夫は徹底していました。観光客の3~4割は外国人のようでしたが、彼らも安心して祭り見物できたことでしょう。威勢のいい太鼓に合わせて、由岐神社前に松明が集合するところは圧巻で、私もすっかり元気になって帰宅したものです。来年も行こう。2022.10.31

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/