愛知学院大,「幹細胞」論文不正で取り下げ (11/25) の記事、幹細胞を肝細胞と誤記していたので、遡って訂正しました。ご指摘いただき、ありがとうございます。
で、再度、これを伝えた日経新聞の記事(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66525100R21C20A1CE0000)を読み直したところ、えっと思いました。記事には「何についての論文か」について何も書かれていなかったのです。もちろん記者はちゃんと書いたはずですが、意図的にカットされたのでしょうね。
山本もどこか違和感がある記事だとは思いましたが、思い当たらず。文科省のサイトで課題名(研究課題名:3種類の幹細胞を用いた象牙質・歯髄複合体再生治療法の開発)を確認したところで、忘れちゃいました。
で、改めて他のサイトをいくつかチェックしたところ、日経の孫引きはみな同文。唯一「幹細胞」と明記していたのは中日新聞の記事↓だけでした。
論文20編の不正認定 愛院大追加調査、歯学部元講師ら関与
・・・「幹細胞」の文字を消したのは日経の産業界への忖度でしょう。これほどメディアは劣化しています。
なお、昨日も幹細胞論文の「追加」取り下げがニュースになっていました。中国の論文のようですが、まだ中身は読んでいません。Stem cell researchers lose two more papers, making three(https://retractionwatch.com/2020/11/30/stem-cell-researchers-lose-two-more-papers-making-three/)
他にもPCRテストについての論文取り下げもあり、一般人にはわからないことばかり。誰か詳しい人がいたら聞きたい。
2020.12.1