動物実験もなく、安全性も証明されないままに緊急使用が認められたファイザーのコロナワクチン。この実験的ワクチンを早くから買い付け予約した日本政府も、米英に倣ってすぐに使用を承認するはず。何も知らない一般市民は「コロナから逃れられる唯一の道」とばかりにワクチンに飛びつくことでしょう。
18日に国内初ワクチン承認申請 米ファイザー、厚労省審査へ
2020/12/18 06:00 共同通信社 米製薬大手ファイザーが、18日に新型コロナウイルス感染症のワクチンを厚生労働省に承認申請することが17日、関係者への取材で分かった。国内で新型コロナワクチンの承認申請は初。厚労省は有効性と安全性を見極めながら慎重に審査する方針。早ければ来年3月にも接種が始まる可能性がある。同時に自治体に呼び掛けて接種体制の整備も急ぐ。開発したワクチンは、英国や米国で既に使用が認められ、接種が始まっている。日本政府は、1億2千万回分の供給を受けることで基本合意している。接種は1人当たり2回必要なため、6千万人分に相当する。
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この実験ワクチンを最初に打つことになるのは、「病気」に一番近いところにいる医療従事者と高齢者です。そして彼らの多くは喜んでワクチンを受け入れるはず。なぜなら、彼らは日常的に業界の情報統制を受けており、「コロナ」を心底恐れ、マスクやワクチンを信じているからです。
それを痛いほど感じたのは、前記事「米で接種後アレルギー反応 コロナワクチン (12/17) )で書いたように、ワクチンによる副作用が出たアラスカでは、逆に医療従事者の「ワクチン熱」が高まっているとの記事を読んだから。(Morale gets a boost as Alaska medical workers line up for COVID vaccine コロナワクチンに殺到し、士気を高めるアラスカの医療従事者)
この報道がどこまで事実か知りませんが、写真を見る限り、喜んでワクチンを接種する人は少なくなさそう。病院や診療所とは、いわば閉ざされた世界であり、何らかの「窓口」がない限り、周りで実際に起きていることが見えないのかもしれません。
でも、このワクチンを接種しようと考えている人が絶対知っておくべきは、少なくともファイザーのコロナワクチンによって、副作用や障害(短期、長期にかかわらず)が起きても、メーカーを訴えることはできないということです。なぜならファイザーはすでに刑事免責を得ているからです。たとえばイギリスでは;
Coronavirus vaccine: Pfizer given protection from legal action …によれば、政府がファイザーに「訴訟からの保護」を与えたのは12月2日。これは全国でコロナワクチン接種キャンペーンを始める直前でした。しかしそれ以前に関連法が改正され、メーカーだけでなく、ワクチンを提供する国民保健サービスのスタッフも訴訟から保護されることになっていたのです。「製品」に自信があれば、このような保護措置は不要なはず。実験的ワクチンなので、企業側もまずいことが起きかねないのは十分わかっていて、このような免責を求めたと思われます。しかし、この件に関し説明を求められたファイザー英国本社社長は、「政府との合意のあらゆる側面、特に責任条項に関する詳細は開示しない」と、一切の説明を拒否したそう。しかも、これはファイザーだけの話ではありません。この夏ごろから、多くの企業が各国の政府に免責を求めてロビー活動していたから、いずれ他社も追随するでしょう。
・・・これは、コロナワクチンで副作用や合併症が出ても、市民は「責任者」を訴えられず、補償も得られず放り出されるという意味。もちろん独力で裁判を起こし、因果関係を証明して、どこからか何らかの補償を得ることも可能でしょうが、それが「いばらの道」なのは、今のアメリカを見ればわかります。
会社は保護されるけれど、接種した人は保護されない、接種を決断する前に、このことの意味を十分かみしめて欲しい。
2020/12/18