「ブレークスルー感染」、ワクチンの本作用

コロナワクチン接種後の死者が10人となりました。下の厚労省の文章は編集してあります。

死亡例の報告について(資料1-31-5
○前回の合同部会以降、新たに4例の報告があり、計10例となった。○コロナワクチン接種後死亡例の報告頻度に大きな変化はなく、(死亡率も)欧米より高い状況もなかった。○高齢者への接種も始まったが、現時点でワクチンとの直接的な関連性を示す死亡例の報告はなく、ワクチン接種によるメリットはリスクを上回ることから、引き続き状況を注視していくこととされた

アナフィラキシーの報告状況について

アナフィラキシーとして報告されたのは接種開始から4月18まで492件(1,930,111接種中)。ブライトン評価ではうち88がアナフィラキシー(ブライトン分類1~3)とされた。報告件数をそのまま公表する一方、引き続き国際的基準に基づく評価を行っている。海外との比較においては被接種対象者の違い、報告制度の違い等の理由から、単純な比較が難しいが、接種後には一定頻度でアナフィラキシーが生ずる。アナフィラキシーとして報告されたほとんどの例で軽快したことが判明している。

 ***

 死亡もアナフィラキシーも一定の確率で発生するから、それを受け入れろというわけです。なぜなら「ワクチン接種によるメリットはリスクを上回る」から。でも、死亡した人にはワクチンが実際にはリスクしかもたらさなかった…。そのため、彼らの死とワクチンとの関連は「評価できない」として、事実上、ワクチン原因説を否定されているのです。

 上の資料を読むと、弱った高齢者ーー腎臓の病気で血液透析を行っていた73歳男性(上表8)や、複数の持病を抱えて入院中の102歳女性(同10)ーーに、医療スタッフが平気でワクチンを打ったことに驚かされました。その後の治療を見ると、彼らは相当苦しんだのではないかと思いますが、医療機関としてはビジネスを優先したのでしょう。また、心肺停止で突然死した37歳男性のケースも、ワクチンを信じて2回目接種した3日後に起きた悲劇でした。

 

「ブレークスルー感染」を知っていますか?

 ところで、ワクチンは、副作用だけでなく、まさにワクチン本作用というべき症状をもたらすことがあります。それが「ブレークスルー感染」。ワクチンを完全接種したにもかかわらず、そのワクチンで防ごうとした対象疾病にかかってしまうこと。つまり、病原体にワクチンが効果がないことを証明するようなもので、海外ではすでに多くのブレークスルー感染が出ています。

 そして少し前に日本でもこんな↓ニュースが。

ワクチン2回接種後に感染 石川県の病院勤務の派遣社員

2021/04/11 01:31 FNNプライムオンライン

 石川県の病院に勤務する派遣社員が、新型コロナウイルスのワクチンを2回接種したあと、感染していたことがわかった。石川県立中央病院によると、新型コロナウイルスへの感染がわかったのは、病院に勤務する派遣社員の1人。この派遣社員は、別の感染者の濃厚接触者として検査を受け、10日に陽性が確認された。症状は無症状だということだが、43日に2回目のワクチン接種を終えていたという。石川県内で、2回目のワクチン接種後に感染が確認されたのは初めて。この派遣社員は、患者と接する業務ではないことから、患者に感染させるリスクは低いという。

***

 石川県内では初めてということは、他県ではすでに起きているのでしょうが、ブレークスルー感染についての報告など見たことがないので、実態不明。ですが、これは座視していい症状ではありません。

 CDCのサイト(https://www.cdc.gov/vaccines/covid-19/health-departments/breakthrough-cases.html)にはこう↓書かれています。

  • ワクチンブレークスルー感染 は予期されている。 コロナワクチンはパンデミックを抑えるために有効で重要なツールだが、発症予防に 100%有効なワクチンはない。中には、ごく少数だが、完全にワクチン接種を終えても、コロナを発症し、入院し、コロナで死亡する人もいる
  • アメリカでは2021年4月14日現在、7500万人以上がコロナワクチンの接種を完了した。しかし、他のワクチン同様、たとえワクチンが期待どおりの効果を発揮しても、なお有症のブレークスルー感染は起こりえる。また無症状の感染も起こりえる
  • ワクチンによって症状が軽減されるかもしれないといういくつかの証拠もある
  • 現在のデータによれば、米国で緊急使用が許可されているコロナワクチンは米国ではやっている変異株 のほとんどを防ぐとされているが、変異株もこれらのワクチンブレークスルー感染をおこすだろう

 …症状軽減やら変異株に効くかも、という口実でワクチンを正当化しているのですが、実際は、ワクチンを接種した人が新たな「感染源」になるという意味です。これじゃあワクチンなんて打つ意味がない。

なおCDCがこれまでのところブレークスルー感染として公表しているのは7157件。報告されたのはごく一部であることを考えると、これは決して無視できる数ではありません。

Total number of vaccine breakthrough infections reported to CDC 7,157
Females 女性 4,580 (64%)
People aged ≥60 years 60歳以上 3,265 (46%)
Asymptomatic infections 無症状者 2,078 (31%)
Hospitalizations* 入院加療者 498 (7%)
Deaths† 88 (1%)

*167 (34%) of the 498 hospitalizations were reported as asymptomatic or not related to COVID-19.
†11 (13%) of the 88 fatal cases were reported as asymptomatic or not related to COVID-19.

2021/4/25

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/