災害廃棄物の横浜受け入れ=「がれき」と同じだ

今年の大雨被害は、いずれこういう↓ことになるだろうと思っていましたが、予測通りでした。

 災害ごみ 横浜に鉄道輸送 週100トンめど 丸森町から

20191127 https://www.fnn.jp/posts/00427948CX/201911270630_OX_CX

台風19号で大きな被害を受けた、宮城・丸森町の災害ごみを、神奈川・横浜市内の処理施設へ鉄道輸送する試験作業が始まった。26日、丸森町役場前の災害ごみ置き場から、横浜市へ向けて搬出された災害ごみは、およそ10トン。丸森町で、発生した災害ごみは、およそ19,000トンで、その処理が課題となっている。丸森町町民税務課・半澤一雄課長は、「早めにごみが片付くというのは、町民の目線からもごみが消えるので、復興に向けて町民の皆さまも勇気づけられるのではないかと思っています」と話した。試験的な搬出に問題がなければ、12月上旬から1日最大20トン、週100トンのペースで横浜市へ搬出が行われる予定。

 

 宮城県・丸森町といえば、その他の地域と同じく、311による放射性雲に襲われた地域で、当時発生した農林業系の放射性廃棄物の処理はまだ終わっていない。宮城県はその公式ホームページで、いかにそれらの廃棄物を安全に処理できるかを誇っていますが、実際はいまだに公称約36,000トンの汚染廃棄物が残っていて、処理が順調に進んでいないのは明らかです。

宮城県の汚染廃棄物の大半が,通常の一般廃棄物と一緒に処理できる8,000Bq/kg以下のものです。(下図橙色部分) 指定廃棄物(3,413トン)を除く8,000Bq/kg以下の汚染廃棄物は,36,045トンあります。(平成296月現在)放射性物質汚染廃棄物対策室のTOPに戻る

 

 今回の災害では、おそらく汚染廃棄物置き場も雨と泥でぐちゃぐちゃになり、災害廃棄物とごたまぜ状態になっていると推察されますが、だとしたら、横浜に運ばれる「災害ごみ」にも汚染廃棄物が混じっている可能性は高い。その場合、廃棄物を出す方も受ける方も、きちんと線量を測定する必要があります。特に受け入れ側の横浜市は市民の了解を得なければならないでしょう。

 だって、状況は2011年311以後の「がれき騒動」とまったく同じだからです。

 宮城県は「焼却処理は安全」「焼却灰は安全に処分場に埋め立てられる」とPRしていますが、これ、全部ウソ。

 高温焼却で発生するPM2.5はバグフィルターなどでは除去できないし、焼却炉自体が放射性を帯び地域に危険をもたらします。また、処分場の害は「地下水汚染」だけでなく、セシウムやVOCなどが処分場排ガスに含まれて周辺住民を襲うことはよく知られた事実(日本人はあまり知りませんが、私は『ラブキャナル』の訳者としてよく知っている)。汚染廃棄物の焼却・埋め立て処分により、もっとも安全性を脅かされるのは、その業務にたずさわる職員ではなく、それらの施設の近くに住む人々であり、がんや白血病などが有意に多くなることは避けられませんーーこれらはすでに多くの論文で裏付けられている。

 横浜市民はこの災害廃棄物を黙って受け入れるのでしょうか? 2019.11.27

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/