岩手県のソバ、ナメコからセシウム

 「岩手県のがれきは汚染されてない」なんていまだに言い張っている自治体関係者、この記事を見てどう言い開きするの?
放射性セシウム:ソバ、ナメコから基準値超 岩手県が出荷自粛要請
2012年10月23日
 岩手県は22日、一関市の旧興田村で生産されたソバから国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を上回る250ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。農産園芸課によると、ソバの基準値超過は初めて。県は今年産のソバについて、検査が終了するまで出荷を自粛するよう8月21日付で全県的に要請していたが、一関市と関連団体「いわい東農業協同組合」に対し22日、出荷自粛の継続を要請した。また、林業振興課も同日、陸前高田市で露地栽培された原木ナメコから基準値を超える280ベクレルの放射性セシウムが検出されたとして同市に出荷自粛を要請した。http://mainichi.jp/select/news/20121023mog00m040011000c.html
 ソバもナメコも今年の産。ごく短期間で育つキノコ類の汚染は、放射性物質の拡散と降下が続いていることを示しています。あ、もちろん、現地や近県でのがれき焼却のせいもあるかもしれませんけれどね。放射性物質を貼り付けた微小粒子(PM)が発生して環境をくまなく汚染するから。
 今年産の農産物が汚染されているということは、そこで雨ざらしにされていたがれきの放射能はさらに高度に濃縮されているということを意味しています。これひとつとっても、がれきの広域処理が他県へ汚染を拡大するものであることは否定できません。岩手県も宮城県も、いいかげんに違法・無法ながれき搬出を中止しないと、最後は傷害罪で訴えられるよ。2012.10.24

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/