四川・芦山地震

 2013年4月13日の淡路島地震に続き、中国四川省でマグニチュード7.0の地震! 死者180人以上と伝えられていますが、08年5月12日、同じ四川省汶川で発生したM8.3の大地震を思い出しました。地震一年後、汶川はまだ復興の途中でした。でも、出合った人々はおおらかでたくましく、私が日本人だと知ると、「こんなとこまでよく来たね」なんて言ってくれましたっけ。
 雅安市も、今回、被害が大きいと伝えられている天全県も通り過ぎたことがあります。雅安は四川盆地の西の端、そこを過ぎると、チベット高原につらなる高原に至る険しいルートとなります。見上げれば3~4千メートル峰が連なり、見下ろせば激しい急流。その間の狭いまがりくねった道を何時間も走り続け、かの「シャングリラ」に行ったのですが……その帰路、がけ崩れに遭いました。渋滞でバスが止まり、どうしたの?と聞くと、そこから歩いて1時間ほど先のところに大岩が落ちた、と。

 せっせと歩いて「現場」まで行くと、ちょうどダイナマイトで落ちてきた大岩を破壊するところでした。全部で3回ほど爆破し、通れるようになったのですが、5時間以上、足止めをくらったのではなかったか。一筋縄ではゆかない中国の自然の脅威を感じた旅でした。

 被災者の方々が、この難関をなんとか乗り切れますよう。
 

 雅安ー宝興間の道路の状況(現地の地勢がよくわかります)。
http://www.chinanews.com/shipin/2013/04-21/news204210.shtml?r=1366540732220
 下は今回の地震で廃墟となった家の前に立つ人々。
http://news.163.com/photoview/00AN0001/33882.html#p=8SVRAGTC00AN0001
 
2013.4.21

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/