凍れるワクチン、英コロナワクチン承認

 12月3日、イギリスが世界で初めて実験的コロナワクチンの承認に踏み切りました。記事↓には「先進国初」とありますが、これは「すでに承認した途上国もある」という意味。ちょっと考えられないけど、事実ならその国名をあげるべきです。

 

英、コロナワクチン承認 ファイザー製、先進国初―日本も追随、大きな転機に

202012030012 https://www.jiji.com/jc/article?k=2020120200839&g=int

【ロンドン時事】政府は2日、医薬品・医療製品規制庁(MHRA)が米製薬大手ファイザーと独バイオ医薬品企業ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスのワクチンを承認したと発表した。コロナワクチンの承認は先進国で初めて。英国では来週から接種を開始する。約150万人の命を奪い、世界経済を不況に陥れたコロナ禍は大きな転機を迎えた。・・・来夏に東京五輪・パラリンピックの開催を控えた日本も早期に承認する方針。加藤勝信官房長官は「申請があった場合は有効性、安全性を確認の上、承認していく」と語った。米国は10日までに、欧州連合(EU)も29日までに認可する予定で、今後同様の動きが各国で相次ぐとみられる。ファイザーのワクチンは臨床試験(治験)の結果、95%の効果を示し、安全性にも問題はなかった。日本政府はこのワクチンに関して、来年6月末までに1億2000万回分(2回接種で6000万人分)の供給を受けることで合意している。

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 ところがファイザー社は、イギリスの承認に先立って、ワクチン未承認のアメリカに、コロナワクチンをすでに大量輸送していました。以下、CNBCの記事から。

 ファイザーのコロナワクチン、初めてアメリカに大量空輸される

 連邦航空局は、Covid-19ワクチンの「初の大量空輸」を支援したと述べた。製薬会社や航空会社はワクチンを広範に流通させるためのネットワークを整備しており、ユナイテッド航空が金曜日、ファイザーのコロナワクチンをブリュッセルからシカゴオヘア国際空港に運んだ。承認に先立ち、製薬会社、航空会社、およびサプライチェーンは、冷蔵庫を含むワクチンの保管や流通体制を整えており、規制当局の許可が下り次第、そのネットワークを稼働させる予定だった。ファイザーとモデルナは、最近の治験で、いずれもコロナ予防に90%以上の効果があったとしているが、米FDAはまだファイザーのワクチンを承認していない。

(出典:First ‘Mass Air Shipment’ of Pfizer’s COVID Vaccine Arrives as Airlines Prepare for More. CNBC reported: Published Mon, Nov 30 202012:04 PM EST

 イギリスがファイザーのワクチンを承認したのは12月3日。その一週間も前に、同社が米の連邦航空局を巻き込んでワクチンを空輸していたのは驚き。これは、グローバルファーマがすでに各国政府の「上」に君臨していることを示しています。本来、国家の安全保障や防衛に直結する連邦航空局が、米政府がまだ未許可の段階のワクチン輸送作戦を、公然と実施したからです。それだけでなく、連邦航空局は「ワクチンの安全確実な輸送」のために特別チームまで作り、ユナイテッド航空は、ワクチン空輸という任務遂行のために、連邦規制を超える大量のドライアイスを積み込む特別許可を得ていました。…ま~、政府の承認は「時間の問題」と見ているのでしょう。それ以上に、コロナ旅行禁止令のせいで旅客が激減した航空会社にとって、「ワクチン空輸」は生き残る唯一の道かもしれません。業界が、コロナで息の根を止められ、コロナで復活するとしたら、まさにワクチンさまさま。

 

 コロナワクチンは「冷凍保管」「冷凍輸送」が原則

 コロナワクチンの流通には大変な費用がかかります。なぜなら、現在の二社のコロナワクチンは冷凍保存、冷凍輸送が原則だから。ファイザーのワクチンはマイナス94℉(=マイナス70℃)で保管しなければならないとされています。対するモデルナのワクチンはマイナス36~46℉(マイナス40℃前後)でも比較的安定しており、家庭や病院で30日程度保管できるとのこと。

 従って、コロナワクチンのサプライチェーンシステムには特別の冷凍施設が不可欠になり、そのためのコストが上昇するはず。それだけでなく、ワクチン空輸を優先させるために、その他の物資輸送は後回しになることでしょう。

 でも、基本的に「冷凍保存」が必要なものは痛みやすい。食品だってなんだってそう。従って、冷凍の状態で「安定」なコロナワクチンを、それより70~100℃ほども高温の人体に接種したらいったい何が起きるのか?と考えざるを得ません。食べ物ならそれでもいいでしょう。でも、これは「人体に接種する」ようデザインされた薬物です。いったん室温に戻す? それなら冷凍保管の意味はありません。いずれにしても、この「凍れるワクチン」は、接種後に必ず「不安定」な状態になるはず。その過程で何が起きるのかについて説明したものはまだ見ていないので、ご存じの方、教えて下さい。

 米英政府はこの恐怖のワクチンを、クリスマスプレゼントにしようとしている。感謝祭の時も「パーティをすると感染するぞ」と脅していましたが、今回は「ワクチンを打たないとクリスマスは来ないぞ」というわけです。そして、ワクチン接種者に副作用や有害事象があいついでも、その事実は隠され、バレそうになると「免疫反応だ」と言い逃れ、ワクチンの「成功」を大々的に宣伝することでしょう。みなさん、くれぐれも騙されないように。

2020.12.5

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/