「予防接種させないと入園させない」は違法

 春四月、ワクチンに関していろんな方から相談を受けました。
 多いのが「予防接種を受けていないと入園させない」というもの。中にはパンフにそう書いたり、すぐに提携小児科に予約させようとしたり、「打ちましたか?」と確認の電話をしたりなど、強者もいます。
 いいかげんにせんかい。
 予防接種は義務じゃない。
 ・・・このことを、育児にかかわる関係者すべてはよ~く理解しておく必要があります。
 以下は、SOSにもとづいて神奈川県内某市の担当者と交わしたやりとり。電話は20164189時すぎ。山=山本、A=某市担当者
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山:○○市の知り合いから、「保育園から、子どもに予防接種しないと入園許可を取り消すと言われた」という相談があったんだけど、これってどういうことですか?
A: あ~、それは県の方ですね。
山:は?県?
A: そうなんです。保育園の施設の運営は県の管轄なんです。ウチは本部の運営だけを担当して・・・要は市は、○か×かで決めるだけで、具体的な運営は県です
山:予防接種のことも?
A: そうです。保健的な運営は県が担当することになっています
山:そんなことどこに書いてあるの、サイトには何も書いてなかったけど
A: あ~、サイトには書いてありませんね。
山:じゃあ、どうすれば、「県が関係する」ってわかるの?
A:それは、そういう風に法律に書いてあるんですよ
山:ふ~ん、なんという法律に書いてあるの?
A:社会福祉法ですね。その56・・・あ、違う。これは市の話だ。72条です。
山:社会福祉法72条に、保険的な運営は県が担当する、って書いてあるのね。
A:いえ~・・・書いてはありません。
山:はあっ?書いてない? じゃ、なぜ法律に書いてあるなんていうの?
A:いえ、根拠をお示ししただけで。72条が根拠になるんです。
山:書いてもいないことがなぜ根拠になるの? それは72条をもとに「判断」しているということだけど、誰がどう判断するの?
A:あのう~、いま、熊本地震のことで忙しいんですよ。(突然、大声)
山:熊本地震とこの件は関係ないでしょう。
A:え、なんですか?熊本地震のことなどどうでもいいっていうんですか!!(さらに大声)
山:私は今、秦野市民の問題を秦野市に聞いているんですよ、熊本地震の話なんかしていない
A:いや、熊本の方でいろいろ大変なんですよ・・・
山:とにかく、「保健的なことは県が担当する」と、どこで判断するのか教えてください
A:う~ん、それは(市の)保育こども園課なんだよなあ~
山:担当課のことじゃなくて、誰が判断するのか・・・
A:そんなへりくつばっかり言ってもしょうがないじゃないですか
山:はい? へりくつ?どこが屁理屈? 「(保育園の)保健的な運営は県が担当する」って、あなたが言ったんじゃないの。その根拠を聞いているだけなのに、何がへりくつ?
A:だって・・・私だって、そこまで聞かれるとわからないんですよ。
山:理論的に聞いているのに「へりくつ」だなんて言われたのは初めてね。謝りなさい!
A:はい、すみません、申し訳ありませんでした
山:それで・・・
A:すぐにしらべて折り返し電話いたしますから・・・
 市町村が、予防接種に関していかに認識が低いかはこのやりとりを見ただけでもわかるでしょう。
 で、山本さん、まだカッカしながら、ひき続き、県の次世代育成課、次世代育成グループ045-210-4666 に電話しました。

A:次世代育成課調整グループの○○です
山:○○市の××保育園が、予防接種しないと入園を取り消すと言っているんだけど、これって、許されるの?
 (周りにいろいろ聞きまわっている)
A:あの、そういうことはしていないはずです。
山:していない、って、「予防接種しないと入園を取り消す」ことはないってことね
A:そうです
山:でも、現に起きている。あなたたちが監督者だとしたら、そりゃあ、監督不行き届きじゃないの?!
A:あ、あ~、そうですか
山:この子にはアレルギーがあって、ワクチンを打つとアナフィラキシーなどを起こす蓋然性が高いのよ、断るのが親の義務じゃない? それに予防接種法は国民に接種を義務づけているわけじゃない。これは知っていますよね?
A:あ~、それは読んでみないと
山:はあっ?予防接種法のことも知らないで次世代育成課で仕事してんの?
A:不勉強で申し訳ございません。
山:私は今、口頭で行政指導を要求しているんだけど、保育園に連絡するなら、まず予防接種法9条に目を通してからにしてね。
A:はい、わかりました
山:その上で、どういう対応をしたかご連絡ください。

 ということで、対応待ち。まさか法律を踏み外す決定はしないと思いますけどね。2016.4.18

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/