「コロナ死」診断はカネになる

 これまで見てきた「コロナ死の水増し」は、もちろん政府の全面関与で行われています。そのことをすっぱ抜いたのが、米のスコット・ジェンセン上院議員(ミネソタ州選出、共和党、医師)です。この情報↓は日本でも広く知られているでしょうが、私は紹介のタイミングを逃したので、今になってのご紹介です。以下、動画からポイント翻訳。

(https://www.youtube.com/watch?v=_qWmiWf81zI)

 

 死因を「コロナ」とするほど病院にはカネが入る

 ジェンセン上院議員がインタビューを受けたのは保守系のFOXニュース。番組ではまず、CDCが全国の医師に送ったという7ページの文書「Covid-19による死亡証明書に関するガイダンス」★を紹介しています。死亡証明書にどう書けばいいかのマニュアルつき。要は、少しでも「コロナ」の疑いがあれば、死因を「コロナ死(Covid-19による死亡」としてさしつかえない、というものです。

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議員:死因の決定は、国にとって重大なことだし、その世代にも影響する。(CDCのやり方は)公衆の信頼を裏切ることになる

TV局:私もこの文書を読みましたが、これは『主観的判断』に従ってもいい、ということですね。それではいけないのですか?

議員:例えばインフルの流行時に一人の患者が亡くなったとしましょう。しかし、その根本的な死因は「呼吸器障害」や「肺炎」などであり、決して死因に「インフルエンザ」とは書きません。CDCは今、それを求めているのです

TV:CDCのファウチ博士は、「コロナ死が水増しされていると主張する人々がいるが?」との質問に対し、「それは陰謀論だ」、と答えていますが、それに対する反論は?

議員:メディケアは、コロナ患者が入院すれば、病院に13,000ドル(≒139万円)を払い、患者が人工呼吸器につながれれば、その3倍の39,000ドル(≒420万円)を支払うことを決めています。35年も医師として働いてきましたが、こんなことが自分たちの仕事に影響を与えるとは考えもしなかった…私は、死因は極めて具体的でなければならずーーたとえば『肺炎』などーー便利だからと言って(コロナ死とは)書かない(山本注:つまり、病院にとって「コロナ死」には金銭的インセンティブが働いており、決して現実を反映していない=ウソ=という意味)

TV:ファウチ博士の発言を否定されるのですね

議員:もちろんです

TV:イタリアでもトップの科学アドバイザーによれば、『コロナ死」の見直しが行われているとのことです(以下略)

★https://www.cdc.gov/nchs/data/nvss/vsrg/vsrg03-508.pdf

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 この番組は大きな反響を呼び、いわゆる「ファクト・チェッカー」もすぐに稼働し、CDCやAMAの意を受けた論を展開しています。たとえば「医師や病院が金銭目当てでデータを操作するとは考えられない」とか、「病院への20%増しの補助金は、コロナ危機で収入が減ったためで、その支出は議会が決めたものだ」とか。極めつけは「コロナ死は過少報告されている」というものですね。それが当時、メディアで大きく流されました。事実を指摘する声を押しつぶすためのメディア操作です。

 …問題は「特定の病気(その病気には定義さえない)」を死因として書き込め、という指示が適正かどうかだけですが、その議論に分け入ると「大局」が見えなくなるので、このへんで止めておきます。

2020.6.19

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/