「はしかワクチン」勉強会を終えて

  27日の勉強会はとてもいい感じでした。100人規模だった昨年は、子どもたちも多く、主催者としても気になりましたが、今年はまったく問題なく、終始アットホームなムードだったと思います(話の中身は昨年以上にシビアでしたが)。それから、日曜とあってパパの参加が多かったのも新鮮でした。そう、ワクチンをどうするか、は決してママだけの問題ではありません。
 質疑の時間にもいい質問がたくさんありました。その中から二つあげます。
 まず「ワクチンを打たないのは子供に対する虐待、ネグレクトとして児相に通告する、と言われて怯えているお母さんたちもいます。この場合、どうしたらいいですか?」
 私は答えるより先に、確認しました。
 「具体的にそんな事例をご存知ですか? それとも聞いただけ?」
 「話を聞いているだけで、実際にはありません」
 そりゃ現実にはないはずです。ワクチン接種は親の義務じゃないし(予防接種法に規定なし)、接種拒否を理由に入学を拒否したり、ネグレクトと断定する関係者がいるとしたら、そちらこそ明らかな憲法・行政手続法違反だからです。
 そう言ったところ、会場からも「横浜の市議に聞いたことがありますが、彼が調べたところ、ワクチン拒否だけで児相へ通告された例はなかった、必ず他の問題があったとのことでした」という発言がありました。
 ワクチン拒否を、「幼児虐待(ネグレクト)」に仕立てあげたり、「児相に言うぞ~~」と脅すのは、ワクチンを打たせたいための悪質な「噂」です。実際にそういう事例があれば、山本までお知らせ下さい。サポートしますから。・・・でも、いるんだよね。「ネグレクトだ!」と吠えまくっている医師も。

 もひとつの質問は、「ワクチン拒否派は社会の中でごく少数。世間的常識やマジョリティと対立することになり、それが差別となってはねかえってくるのが心配です。それをどう考えればいいのですか?」というもの。これも多くの人に共通する問題でしょう。
 私は概ねこういう風に答えました。
 「多数派の意見が正しければ問題ないけど、ワクチンの危険性をはっきり知ってしまった今、子どもを守るには、マジョリティから離れ、自分の信念をつらぬくことが大切です。あなたは今は一人でも、来年は仲間が二人になり、二年後には五人・・・と増えてゆくかもしれません。遠回りに見えるかもしれませんが、そうやって、周囲に少しずつ仲間を増やすのが、今は一番の近道。大勢に
流されず、勇気と信念をもって頑張ってください」。
 拒否するためのハウツーはいろいろありますが、それはまた今度。2015.10.27

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/