SOS、多摩市のがれき受け入れを止めよう!

  東京では区内だけでなく、都下でも一斉にがれき焼却を始めようとしています。でも、東京西部の市町村で放射能を含むがれきを焼却した場合、焼却灰はすべて日の出の処分場に持ち込まれることになります。ただでさえ環境汚染が深刻な東京の水源地を、これ以上汚染していいはずはない。
 がれき受け入れ以前に、ごみ焼却がもたらす汚染のひどさを知って欲しい:
 ★ごみ焼却の際の排ガス・焼却灰(特に飛灰)には、すさまじい有害物質が含まれている。ぜんそくやその他の有病率増加に直結
 ★焼却灰をエコセメントに加工する際も、同じように大量の有害物質が排出される
 ★処分場の排出水にも長期にわたって有害物質が出てくる。汚染された土壌は、永久的に生産活動には使えない
 ★がれきを燃すと、現在ある汚染に放射能汚染が加わる。
 ★焼却炉も、セメント工場も核燃料物質と同様の汚染施設になり、労働者は原発同様の被害に常時さらされる
 ★汚染が水源に及ぶと、都民の上水道が飲料不適となり、都は居住不適地になりかねない。
 今日、4月26日、夜7時から多摩市による住民説明会が開かれるそうです。がれき焼却を止めたい方、ぜひかけつけてみてください。排気ガスに戸は立てられず、影響は相当広い範囲に及ぶから、誰でも参加可能なはず。場所は「ベルブ永山5階ベルブホール」だそうです。
http://www.tama-seisokojo.or.jp/info/info1317.html
 東京都は、意図的に汚染を広げようとしていますが、都下の市町村は、「市民を守る」という地方自治の本旨を思い出し、ファシスト石原政権に対抗して欲しい。被害は公務員の家族にも及ぶので。
 一時的な交付金にたかり、原発を誘致した福島の市町村が、どういう結末を迎えているか。この図式はがれき受け入れだって同じ。経済的見地からがれき広域を受け入れるのは、行政を悪魔に売り渡すのと同じこと。商工会、労働団体、学会の誘導にまどわされないで欲しい。
 日の出町のエコセメント工場周辺に行けば、植物に異常があることがすぐわかります。ここには市民の語り部もいて、5月12日に処分場やエコセメント工場の見学会をやるとのことなので、処分場が来るとどうなるか知りたい方、ぜひ参加してみてください。参加希望者は下記に電話かFAXを。
 雨宮さん:042-597-4960  
2012.4.26

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/