ガレキ受入れに反対する十の理由

 雪ですね。風も強いし…でも、私は今晩、「焼却灰受け入れ説明会」に出かけます。
 みなさまもぜひどうぞ。申し込んでない? 横須賀市民じゃない? 大丈夫ですよ。だって、この問題、県民だけじゃなく、全国に関係するんですから。あ、もちろん、海外にも。
 ガレキ焼却灰受け入れという大変な汚染事業を「独断」で決めながら、「対話集会」なんて、本来は成り立ちません。それに、わざわざ平日の夜、会場に駆けつけた人を「席がない」と追い出すなんてことは、平和と民主主義の国がやるはずないでしょう。
 以下は、私のガレキ焼却灰受入れに反対する理由です。とりあえず十項目にまとめましたが、他にもまだまだあるんだよ…
 ガレキ(焼却灰)受入れに反対する十の理由:
 1 ガレキ(ごみ)焼却そのものが大気を汚染し、健康被害をもたらす(SPM、重金属、ダイオキシン類、揮発性有機化合物などなど…)。
 2 焼却炉が原発化し、都市に「死の工場」が出現する(放射能の蓄積)
 3 焼却灰(底灰と飛灰)には高濃度の汚染物質が蓄積する(放射能も)、特に飛灰は危険
 4 必ず地震は起こる(活断層上にある芦名処分場は閉鎖を)
 5 処分場の防水シートは必ず破れる(日の出の森など、各地の処分場周辺で漏水事故が起き、生物の異変、水質汚染が報告されている)
 6 処分場が原発化し、各地に「死の谷」ができる。
 7 日本の廃掃法は、放射能廃棄物を対象にしていない(基本的に非法行為)
 8 焼却灰の受入れは市町村におけるガレキ焼却を前提にしており、違法(市町村のごみ処理は法令に従った手続きが必要―住民の意図も反映させることになっている)。
 9 汚染は日本全国に及び、地球上にまで拡散する(海外の市民団体から、「狂ってる」「止めてくれ」の声があがっています。知事はそれを「把握している」そうな)。
10 「放射能に汚染されたものを、混ぜて濃度を下げてはいけない」との、国際的合意に反している(ガレキの引き受けはこの国際的合意に反する「希釈政策」。世界中からブーイングが起きるのも当然。
 ガレキと焼却灰の受入れは、被災地復興につながらないどころか、内部被ばくを受けた被災者たちの、将来の逃げ場もなくしてしまいます。単に誤った政策というより、「全国民を被ばくさせよう」という悪意さえ感じる最悪の国策です。本来、国の横暴から県民を守るのが県知事の責務。黒岩氏にとっては、県民の命と健康より、中央省庁の要求に答える方が大切なのでしょうか?
  今日の説明会;平成24年1月20日(金曜日)19時から21時
  横須賀市立総合 福祉会館 5階ホール(横須賀市本町2-1)

この記事を書いた人

山本節子

調査報道ジャーナリスト・市民運動家。「ワクチン反対市民の会・代表」。
立命館大学英米文学科卒業。中国南京大学大学院歴史科修士課程卒業。
住民運動をベースに、法令や行政文書を読み込んで、自治体などを取材するという独自のスタイルで、土地開発や環境汚染、焼却場・処分場問題に取り込み、数々の迷惑施設事業を阻止して来た。2011年以降、福島原発汚染がれきの広域処理、再エネ、ワクチン、電磁波などもカバーしているが、昨年からはコロナ問題に全力で取り組み中。市民育成も手掛けている。著書「ごみを燃やす社会」「大量監視社会」等多数。
ブログ「WONDERFUL WORLD」https://wonderful-ww.jp/